森喜朗「五輪汚職」疑惑でも胸像建立に募金が集まる政界のナゾ | FRIDAYデジタル

森喜朗「五輪汚職」疑惑でも胸像建立に募金が集まる政界のナゾ

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女性蔑視発言で東京オリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗元首相。収賄疑惑で地検から事情聴取をされているが…
女性蔑視発言で東京オリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗元首相。収賄疑惑で地検から事情聴取をされているが…

五輪汚職はどこまで広がりを見せるのだろうか――。

東京地検特捜部が、組織委員会の会長だった森喜朗元首相から任意で事情を聴いていたことが分かった。

組織委員会での任務は“みなし公務員”とされるが、産経新聞は9月1日にAOKIホールディングスの前会長である青木拡憲被告(贈賄容疑で起訴)が

「森元会長に2回に渡って現金200万円を手渡した」

と供述していることを報じた。森氏はスポンサー選定で、組織委の元理事である高橋治之容疑者(受託収賄容疑で逮捕・起訴)にどんな権限があったかなど説明を求めたようだ。

9日には、地元石川県を訪れた森氏に対し、報道陣からコメントを求める質問が矢継ぎ早に飛んだが、森氏は無言を貫きその場を後にした。森氏の代理人は

「高橋氏らが逮捕されて刑事事件になっており、捜査に支障をきたすといけないので回答は控える」

とコメントを発表している。

特捜部から聴取され、マスコミから追われる立場になってしまった森氏だが、見る人によっては日本のスポーツ界をけん引してきた「功労者」と捉えられているようだ。7日に森氏の胸像を建立する計画が発表されたのだ。

発起人は、キヤノン会長兼社長の御手洗冨士夫氏や東京五輪・パラリンピック組織委員会会長だった橋本聖子氏ら15人。5月から一口5000円で募金を集め、すでに数千万円の金額に上っているようだ。募金の口座名は『森喜朗先生顕彰胸像建立事業』だ。

「一般人からの募金は集めていないようで、森さんに関係があった方々が出しています。森さんの顔色を窺ったり、発起人との今後の関係を考えたりすると募金せざるを得ないと考える人も多いでしょう。

有志で建立するとはいえ、森さんの胸像など見たくない人は一定数います。石川県の森氏の生家にはすでに『森喜朗記念館』がありますから、そこにでも置いておけば批判は少ないでしょうが」(スポーツ紙記者)

一方、東京地検特捜部も元首相への聴取ということで、相当な覚悟を持って動いているという。万が一森元首相の疑惑が事件に発展したら、胸像は“負の遺産”以外の何物でものない。

「森さんといえば、女性蔑視発言で組織委員会の会長を辞任しているわけですからね…。自分から“胸像などとんでもない”と辞退してもいいような気もしますが、森さんは“胸像を作りたい”と話しているそうですよ」(ワイドショー関係者)

’14年のソチ五輪のフィギュア女子SPで浅田真央が転倒して16位だった時には

「あの子、大事な時には必ず転ぶんですね」

と選手を慮るどころかバカにしたような発言で大炎上となったこともある森氏。それでも森氏に感謝し、胸像建立を計画する発起人たちが名を連ねているというのは、いったいどういう理屈なのか――。

  • 写真アフロスポーツ

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