<figure id="attachment_264293" aria-describedby="caption-attachment-264293" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ec2db3c7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/d6476b2a790be202421a5d801181d6c6.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264293" class="wp-caption-text">’09年以来のWBC制覇が期待される侍ジャパン。大谷の出場次第で、注目度や経済効果も大きく変わりそうだ</figcaption></figure>
<p>東京五輪に日本中が沸いた昨年に続いて、今年もスポーツの祭典が目白押しだ。11月にはサッカーＷ杯のグループリーグが始まり、野球ではＷＢＣを戦う「侍ジャパン」が強化試合で始動する。ラグビーも、来年のＷ杯開催に向けてテストマッチがスタート。もちろん、２年連続のＭＶＰ選出がかかっている大リーグ・大谷翔平の活躍からも目が離せない。</p>
<p>スポーツイベントが相次ぐことに加えて、近年は健康志向の高まりが顕著だ。そのため今秋はスポーツ関連株の伸びに期待できると、投資のプロは口をそろえる。どんな銘柄を押さえておくべきか、早速見ていこう。</p>
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<p>まず、&#8221;スポーツ株&#8221;王道の銘柄では、スポーツ用品メーカーの老舗（しにせ）であるアシックスの名前が挙げられる。東京五輪の公式ウェアを手掛けたアシックスについて、ＤＺＨフィナンシャルリサーチ日本株情報部アナリストの小松弘和氏が解説する。</p>
<p><span class="strongInContent">「欧米だけでなく、東南アジアなどでもランニング人気が高まっています。また、アフターコロナでマラソン大会が復活しつつあることも追い風になっているようです。アシックスはランナーの情報共有ポータルサイト『ＲＵＮＮＥＴ（ランネット）』を運営する企業をグループ会社化するなど、企業価値向上に積極的なのもプラス材料。大きなスポーツのイベントがあるときは、アシックスのような知名度の高い銘柄が動くので要チェックです」</span></p>
<p>ちなみにアシックスは株主優待が充実している。100株以上の保有で、直営店で使える20％割引券が10枚、ＥＣサイトで使用可能な25％割引クーポンが10回分手に入る（年２回）。同社はランニングシューズだけでなくスポーツウェアや革靴も手掛けており、意外と使い道は広い。</p>
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<h2>アフターコロナに追い風が</h2>
<p>家電量販大手のビックカメラも、優待の内容が美味しいスポーツ関連銘柄としてたびたび注目される。19年間の投資生活を経て&#8221;億り人&#8221;を達成した個人投資家の東条駿介氏が言う。</p>
<p><span class="strongInContent">「サッカーやラグビーの日本代表がどれだけ勝ち残るかにもよりますが、Ｗ杯でのテレビ買い替え需要に期待したいところです。ビックカメラの場合、100株以上の保有で年間計３０００円分の優待券がもらえ、加えてここ数年は配当金も毎年のように出ています。これからのシーズンで株価が爆発的に高騰しなかったとしても、長期保有しておけば損は少ない銘柄と言えます」</span></p>
<p>コロナ禍で何かと制約が設けられた&#8221;スポーツ観戦&#8221;に関連する銘柄は、今秋以降のイベントラッシュで反発することが考えられる。マーケットアドバイザーの天野秀夫氏は、スポーツ観戦できる&#8221;酒場&#8221;の需要回復に注目している。</p>
<p><span class="strongInContent">「サッカー日本代表のオフィシャルパートナーを長く務めているキリンホールディングスは、サッカーＷ杯開催期間にＣＭ露出などが増え、売り上げ増につながるかもしれません。飲食店で言えば、『英国風パブ ＨＵＢ』を運営するハブの集客力に期待です。コロナ禍では業績が落ち込みましたが、今秋以降はある程度回復すると考えられます」</span></p>
<p>需要回復で言えば、コロナの影響で軒並み会員数を減らしたスポーツクラブ関連が依然として&#8221;お買い得株&#8221;になっている。不安定な値動きが続く株式市場でも比較的安定している銘柄はどれか。フェアトレード代表で証券アナリストの西村剛（つよし）氏は次のように言う。</p>
<p><span class="strongInContent">「総合型フィットネスクラブ大手のセントラルスポーツを推します。セントラルはスイミングスクールが強みですが、24時間営業の小型ジム運営にも近年力を入れています。スポーツの世界大会をきっかけに身体を動かそうと思う人は想像以上に多く、大会の盛り上がりに準じて値上がりしていく可能性が高いです。同社は時価総額に対してキャッシュが多く、財政基盤が盤石なのも好材料。外国人持ち株比率が低く、海外市場の影響を受けづらいという利点もあります」</span></p>
<p>&#8220;スポーツ株&#8221;で忘れてはいけないのが、直接的な売り上げアップが期待できるアスリート関連のグッズ事業だ。経済アナリストの田嶋智太郎氏は２社の名前を挙げる。</p>
<p><span class="strongInContent">「たとえば『ザ・ノース・フェイス』などのアウトドアブランドを展開するゴールドウインは、ラグビーウェアで有名な『カンタベリー』ブランドを今年、吸収合併しました。カンタベリーはラグビー日本代表の公式ジャージを手掛けており、今後レプリカの売れ行きの伸びに注目です。また、伊藤忠傘下のデサントは、大谷翔平にアンダーシャツを提供するスポーツウェア大手。サッカー選手に愛用者が多い『アンブロ』というブランドも所有しており、スポーツ全般の人気過熱に期待です」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="意外な株も連想買いすると…！"></div>
<h2>連想買いに期待大なのは？</h2>
<p>スポーツに関連した意外な銘柄で、今から仕込んでも決して遅くはない株はどのようなものがあるか。前出・東条氏はある銘柄を挙げた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「健康志向からサウナ人気も高いので、温浴施設『テルマー湯』を運営するエコナックホールディングスは検討の余地があります。サウナでスポーツ観戦したいという需要もゼロではないですし、来年早春に西麻布で新店舗がオープンします。低位株は価格が上がる時は一気に上がるので、放ったらかしで持っていてもいい。100株買っても９０００円前後なので、大きく損失を抱えることもありません」</span></p>
<p>トピックとは直接関係がない企業の株に買いが入ることを「連想買い」と言うが、あるテクノロジー関連の大企業に連想買いが入るかもしれない。そう語るのは前出・天野氏だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「最近はＡＩをスポーツの世界に用いた『スポーツテック』がじわじわ増えてきていますが、その一例は『顔認証システム』です。競技場で来場者や関係者を自動認識し、チケットレスでも入場できるような顔認証技術が注目を集めています。その開発の筆頭企業がＮＥＣです。’19年のラグビーＷ杯では、ＮＥＣのシステムが東京スタジアムと横浜国際総合競技場でメディア入場時の本人確認に採用されました。世界各地の競技場でも、この技術が採用されるかもしれません」</span></p>
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<p>世界的なスポーツ企業というと、アディダスやナイキといったブランドが思い浮かぶ人もいるかもしれない。だが、両社共に日本株市場には上場しておらず、いきなり個別株を買っていくのはハードルが高い。そのような場合は、投資信託も有効だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「他国開催のスポーツイベントに合わせて関連株を押さえるには、投資信託もおすすめです。外国株も網羅的に投資できる、ニッセイアセットマネジメントのニッセイ・ワールドスポーツ・ファンドを購入するのも一考する余地ありです」（前出・東条氏）</span></p>
<p>株を&#8221;買って応援&#8221;するのも、スポーツの新しい楽しみ方かもしれない。</p>
<figure id="attachment_264295" aria-describedby="caption-attachment-264295" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0a91d0e1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/7910e571a21c065c627c93f6ed41920e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264295" class="wp-caption-text">スペインなど強豪ひしめく「死の組」を戦うことになるサッカーW杯。日本のグループリーグ突破に期待したい</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264296" aria-describedby="caption-attachment-264296" style="width: 1905px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2792ca31"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/jpp040355145.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264296" class="wp-caption-text">ネット動画を大画面で見たいという需要もあるテレビ。ビックカメラは高ポイント還元が魅力だ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264297" aria-describedby="caption-attachment-264297" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5c3f7aab"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/7293bf57657cddd3f517c8a91bb08f1b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264297" class="wp-caption-text">海外売り上げが約70%を占めるアシックス。プロサッカー選手でも同社製のスパイクを愛用する選手は多い</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264294" aria-describedby="caption-attachment-264294" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d9c7df4b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/f68f94c21e143d150721e982307ebeca.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264294" class="wp-caption-text">NECの顔認証システムは空港などに順次導入されている。東京五輪会場でも選手やスタッフの本人確認に使われた</figcaption></figure>
<p><a href="#" data-ident_hash="a3f112ae"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/WF0923_P052.jpg" alt=""></a></p>
<p><a href="#" data-ident_hash="84762ccd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/WF0923_P053.jpg" alt=""></a></p>
<p>『FRIDAY』2022年9月23日号より</p>


時事通信社　アフロ

W杯予選、侍ジャパン始動、ラグビーW杯テストマッチ…と今年も日本はスポーツイベントに湧きそうだ。それに先駆け、今秋はスポーツ関連株の伸びに期待！スポーツメーカーをはじめ、意外な株も今が買い時だ――。

W杯も目前…！秋から絶好調の予感「スポーツ株30銘柄」

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