自民党・二階俊博元幹事長が再び炎上 国葬反対に「黙れ」の威圧感
自民党の二階俊博元幹事長は9月16日に行われたCS番組の収録で、安倍晋三元首相の国葬について
「みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」
と発言したことを一部全国紙などが報じた。国葬については明確な基準がないにもかかわらず、十分な議論がされず岸田内閣の判断で決定したとされている。
国民からは批判の声も多く、国葬反対のデモ行進などもあった。おそらく国葬の当日まで反対派は声を上げ続けるとみられる。
二階氏は、反対意見があることについて
「終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」
「国葬がどうだとか、こんな時に議論すべきではない。控えるべきだ」
と持論を展開。さらに一部の野党の議員はSNSで欠席の意向を示していることについては、
「欠席する人は、後々、長く反省するだろう。欠席しようがしまいが、国葬には関係ない。世の中にあまり賢くないということを印象づけるだけだ。選挙で取り戻すのは大変だぞ」
と、なかば“脅し”のような発言をしたのだ。これに対しツイッターやSNSなどでは
《何様だ》
《税金使わずに勝手にやれ!》
などと批判が殺到しており大荒れとなっている。
国葬の反対意見に“黙れ”と言った自民党議員は二階氏だけではない。8月28日には北海道議会議員の道見やすのり氏がツイッターで
《国葬に反対する方々にお伝えしたい…わかったから…賛成して欲しいとか野暮なことは言わないから…だからもう黙ってろ》
と投稿して大炎上した。
「道見議員は相当頑固な性格で、あれだけ炎上しても、この“黙ってろ”ツイートを未だに削除もしておらず、弁解もしていません。さらに“統一教会と関わってる、誇りに思う”という趣旨のツイートもまだ削除しておらず、自民党の決別宣言の意向ともかけ離れています」(全国紙記者)
一方、二階氏も同様に、統一教会と議員との関係について
「電報を打ってくれって言われりゃ、打つんですよ。『応援してやろう』と言ってくれたら、『よろしくお願いします』っていうのは、もうこれは合言葉ですよ」
「自民党はビクともしない」
と発言し炎上したばかりだ。
「番組側も二階氏が極端な発言をして話題になることを見越して呼んでいる側面はあると思います。炎上すれば番組の宣伝にもなりますしね。まあ、二階氏は世間の炎上など、何とも思っていないのでしょうね。
そもそも、国民どころか野党にもお伺いを立てずに勝手に国葬を決定したのがまずかった。自民党が統一教会とズブズブの関係だったことも問題視されていますが、そんなことはお構いなしに“強行して終わってしまえば知ったこっちゃない”というスタンスに見え見えですよ」(ワイドショー関係者)
内閣支持率は過去最低を更新し続けている。岸田内閣は今、大きな岐路に立っているのかもしれない――。
写真:ロイター/アフロ