「略奪」から一転…英国カミラ王妃「女王が絶対的信頼」の特殊事情 | FRIDAYデジタル

「略奪」から一転…英国カミラ王妃「女王が絶対的信頼」の特殊事情

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国内外の評価が一変したカミラ王妃(画像:ロイター/アフロ)
国内外の評価が一変したカミラ王妃(画像:ロイター/アフロ)

9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で、96歳で亡くなった英国女王エリザベス2世の国葬が行われた。天皇陛下など各国の要人も出席。中でも深い悲しみに浸っていたのが、新王妃のカミラ夫人(75)だ。

「晩年の女王とは、とても仲が良かったですからね。2人で午後のティータイムを楽しむ姿がたびたび目撃され、王室について女王の相談にも乗っていたそうです。カミラ王妃は、女王が亡くなった直後にこうコメントしています。『女王は本当に素晴らしい瞳をしていました。微笑むと瞳が輝き顔全体が明るくなるんです。女王の笑みは忘れられません。これからも永遠に覚えているでしょう』と」(英国在住ライター)

しかし、カミラ王妃のたどってきた道は決して平坦ではなかった。英国国民から強い反発を受け、女王もカミラ王妃のことを一時「邪悪な女性」と表現したこともあるという。どん底から女王の信頼を得るまでの、壮絶な半生を振り返りたいーー。

カミラ王妃が新国王チャールズ3世と出会ったのは、72年ごろとされる。ウィンザー城で行われたポロの試合会場で同席し、チャールズ国王が一目惚れ。狩猟など共通の趣味があり、意気投合したという。だが、2人の関係には大きな障害があった。

「当時カミラ王妃は、英国社交界の人気者だった近衛儀仗騎兵隊大尉と婚約していたんです。チャールズ国王との関係を批判されたカラミ王妃は、大尉と結婚します。一方のチャールズ国王も、81年7月に13歳年下のダイアナ妃と結婚したんです」(同前)

「帰れ!」

75年2月、出会って日の浅かったチャールズ国王とカミラ王妃(画像:AP/アフロ)
75年2月、出会って日の浅かったチャールズ国王とカミラ王妃(画像:AP/アフロ)

結婚後も、カミラ王妃とチャールズ国王の関係は続く。当然2人の家庭はうまくいかず、カミラ王妃は95年1月に離婚申請。チャールズ国王も、96年8月にダイアナ妃との結婚生活を正式に終わらせた。

「王室を去ったダイアナ妃への報道が過熱したのは、有名な話でしょう。ダイアナ妃がフランスのパリで、交通事故で亡くなったのは97年8月でした。ダイアナ妃への哀悼の声が強く残る中、チャールズ国王は05年4月にカミラ王妃と再婚します。

王室の結婚にもかかわらず、英国国内だけでなく海外からの反発は予想以上でした。英国では『女王の死後は息子のチャールズ皇太子(当時)ではなく孫のウィリアム王子が継承すべきだ』という世論が多数に。訪問先の外国では、出迎えた国民からカミラ王妃が『帰れ!』と罵声を浴びたことも。過激なメディアの中には、カミラ王妃のことを『ダイアナ妃から夫を略奪した女』と報じる媒体もあったんです」(全国紙国際部記者)

しかしカミラ王妃は当時皇太子だったチャールズ国王の夫人として、夫の公務を支え続けた。

「飛行機恐怖症にもかかわらず、チャールズ国王の外遊に毎回同行します。貧しい人たちを救済する慈善活動にも積極的に参加。いくら批判を浴びても殻に閉じこもらず、他の王室関係者ともコミュニケーションをとるように努めていたんです。

一方で07年8月に行われたダイアナ妃の追悼式典は、出席を辞退しました。『式典の目的から注意をそらす可能性がある』と、自ら身を引いたんですよ。称号もダイアナ妃が使っていた『ウェールズ公妃』ではなく、『(チャールズ国王の称号である)コーンウォール公爵夫人』を名乗っていました」(同前)

81年6月に行われたチャールズ国王とダイアナ妃の結婚式(画像:AP/アフロ)
81年6月に行われたチャールズ国王とダイアナ妃の結婚式(画像:AP/アフロ)

こうした殊勝な言動に、最初は反発していた女王もカミラ王妃に理解を示すようになる。晩年、2人でティータイムを楽しんでいたのは前述の通り。当初は「王妃」でなく「国王夫人」と呼ばれる予定だったが、女王自ら撤回すべきだとの意思を示した。

「女王は『いずれ王妃になってほしい』と発言したんです。英国国民に対する、女王の言葉の影響は大きかった。女王の態度で、カミラ王妃の見方がガラリと変わったんです。カミラ王妃は、完全に信頼を回復し多くの国民の支持を得ています」(同前)

いくら批判を浴びようとも、チャールズ国王への愛を貫いたカミラ王妃。今後は国王夫人として、国民に奉仕することになる。

国王主催のレセプションに招かれなかったヘンリー王子とメーガン妃。王室を離脱したことで出席が認められなかったとみられる
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国民から直接手紙を受けとるチャールズ国王
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女王の国葬には天皇陛下夫妻も参加した
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親族らによって守られた女王の棺
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  • 写真ロイター/アフロ

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