聖地・秋葉原に爆誕した「萌え歯医者」“本当の実力”
メイド服の歯科衛生士とのおしゃべりサービス チェキ撮影のオプションも完備! コンカフェの先を行くサービスで「患者様」を癒やす メイド服のスタッフがあなたの歯も心も整えます!
「萌え」と「歯医者」でこんな意外な化学反応が起きるとは――。
今回、FRIDAYが訪れたのは、オタクの聖地・秋葉原(東京都)に爆誕した「アキバ歯科」。重度のアニメ&マンガオタクである院長がメイド服の歯科衛生士や女性スタッフと画期的なデンタルクリニックをオープンさせたとして、今年7月の開業から一部で話題になっていたのだ。
「こんにちは〜!」
院内に入ると、早速メイド服姿の受付スタッフが出迎えてくれた。治療メニューはさらに「萌え」全開だ。「推しスタッフとおしゃべりしながら歯磨き練習」「担当スタッフのチェキ・お絵描き」とメイド喫茶ばりのオプションが並ぶ。
「歯ブラシはえんぴつ持ちがいいんですよ〜」(ゆずさん・下写真)
「チェキには小さい歯の絵を描いてあげますね♡♡得意なんです」(近衛りこさん)
FRIDAY記者は実は大の歯医者嫌いだったのだが、快適に治療を受けることができた。これがまさにアキバ歯科の狙いだった。湯川譲治(じょうじ)院長が語る。
「とにかく、初めての人でも来やすい歯医者をつくりたいと思ったんです。今の歯医者って、歯の状態を確認したかっただけなのに、診られたらその場で虫歯を削られてしまったりします。その点、弊院は歯磨き指導を受けるだけで、先生と一言も話さずに帰ることもできる。病院を訪れるハードルを低くしたのです」
メイド服のスタッフも、ハードルを下げるのに一役買っているのだという。継続的に通院したくなるような工夫もしている。湯川院長が続ける。
「スタッフは現在12人います。私を含め、いわゆる″オタク″は収集欲が強い。1人に歯磨き指導をしてもらったら、ほかのスタッフにもしてもらいたいと考える。チェキも同様で、全スタッフをコンプリートしたくなるのです。歯医者は何度も通って治療することが大事なので、動機が何であれ、継続的に治療を受けてくれたら、我々としてはうれしいのです」
法律的には大丈夫なのだろうか。
「治療に携わるのは歯科衛生士の資格を持っている人だけです。それ以外のスタッフは事務作業や歯磨き指導など、資格の必要ない業務を担当しているので問題ありません」(同前)
治療を阻害しないようメイド服にも細心の注意を払ったという。機能性を求めつつ、かわいさを極力損なわないよう院長がこだわったオーダーメイド製の制服は、思わぬところから反響を呼んだ。
「ウチのメイド服を着て働きたいとスタッフの応募が殺到しました。人材不足はこの業界の悩みなので、周囲に話すといつも驚かれますね。働く女の子の生活リズムに合わせて開院時間を遅めにした(14〜23時)のもスタッフが応募してくれた理由かもしれません。独自の萌えサービスのほか、他の歯医者がやっていない遅い時間帯も診療しているためか患者さんも順調に増えています」(同前)
「萌え歯医者」が文化として根付けば、虫歯患者を減らす一助となるかもしれない。
『FRIDAY』2022年9月30日・10月7日号より
- PHOTO:足立百合