元秘書が明かす西村康稔議員事務所の「ヤバすぎる職場環境」 | FRIDAYデジタル

元秘書が明かす西村康稔議員事務所の「ヤバすぎる職場環境」

「対応マニュアル」が流出した西村康稔経産相。この人に振り回されているのは、官僚だけではなかった

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部下への当たりが強いことで知られる西村大臣。マニュアル流出について自民党関係者は「身から出た錆」と口をそろえる
部下への当たりが強いことで知られる西村大臣。マニュアル流出について自民党関係者は「身から出た錆」と口をそろえる

西村康稔経産大臣の「対応マニュアル」流出が波紋を広げている。

問題のマニュアルは、「お土産の購入量が非常に多いため荷物持ち人員が必要」、「モバイルプリンター持参は必須」、「弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」など、西村大臣の出張時の対応が事細かく記されたものだった。流出以降、多くのメディアがその内容を連日取り上げた。

「問題のマニュアルが一気に広まったのは、8月26日の金曜日でした。8月21日の福島出張に合わせて、官僚が作成したA4一枚の用紙が自民党関係者から回ってきた。西村大臣の気難しい性格は永田町でも広く知られている。問題はその中身よりも、流出したという事実でしょう。本来なら漏れるはずもない内部資料が漏れること自体、西村さんの人望のなさを表しています」(全国紙政治部記者)

マニュアルを巡って、9月9日には野党による「国対ヒアリング」まで行われた。国会に経産省の官僚を呼び、マニュアルの中身について問いただしたのだ。

「統一教会の問題や国葬の賛否によって、岸田内閣はかつてないほど支持率が下がっている。野党からすれば、ここが攻め時ということ。西村大臣のマニュアルについてもヒアリングを行い、有権者にアピールしたかったんでしょう」(立憲民主党所属の議員)

いずれにしても、当の西村大臣はここまで問題視されるとは予期していなかっただろう。だが、自民党内からは、「身から出た錆」といった意見も聞こえてくる。

西村事務所の内情をよく知る自民党議員のベテラン秘書が明かす。

「西村事務所には秘書が9人いますが、みんな『尋常じゃない業務量に参っている』と嘆いている。仕事場では4つのデスクに秘書がすし詰め状態だそうです。それでも業務が追いつかない。皮肉を込めて、『西村事務所で秘書をやっていた人なら、どこの事務所でも働ける』と党内で言われるほどです」

西村事務所は秘書の入れ替わりが激しいことでも知られている。膨大な仕事量に加え、秘書のミスに対して異常に厳しいため、秘書の多くがついていけなくなるのだという。その厳しさについて、元秘書はこう回顧する。

「西村さんの人間性を端的に表すと、『仕事はできるが部下の心はまったくわからない人』です。いったいいつ寝ているんだ、というくらい深夜でも連絡があり叱責される。以前はブログの更新なども秘書の業務でしたが、ほぼすべてを議員自身がチェックする。それで誤字や脱字を見つけると、すぐに訂正が求められます。

さらに、ミスに対してペナルティとして選挙区の有権者への戸別訪問を課せられる。ミスや訪問の報告書をあげる必要もあり、議員本人が本当に訪問しているかを抜き打ちで調査していることもありました。ただでさえ業務量が多いのに精神的にも追い詰められ、それによってミスが増えるという悪循環が続く。仕事ができることは間違いないので、もう少し人を思いやる気持ちを持ってもらえればと思うのですが……」

もっとも、その厳しさの対象は秘書だけではない。日々の取材では、大手メディアの番記者に対しても冷淡な態度で応対することもあるようだ。

「官僚出身の議員にありがちな、エリート意識が非常に強い。ぞんざいに扱ったり無視したりといったことは日常茶飯事で、自分の意に沿わない質問をする記者を排除した、という話も聞きます。永田町の記者達の中に、西村大臣への不満の声は小さくありません」(前出・ベテラン秘書)

西村大臣はマニュアル流出後の会見で、「過度に気を使いすぎることなくこのような文章を作成する必要もない、と事務方にはお伝えした」と述べている。事務方に指示を出す前に、自身の行いを見つめ直したほうがいいと思うが……。

流出したマニュアル。西村大臣への対応が細かく記されている
流出したマニュアル。西村大臣への対応が細かく記されている
  • 写真鬼怒川毅

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