メジャー戦力外…有原航平「獲得に乗り出す」意外な球団
〈近年まれにみる惨劇〉
米国スポーツメディアがこう酷評するほど、惨めな投球だった。日本時間9月11日のブルージェイズ戦に先発したレンジャーズの有原航平(30)は、3回を投げ5四球を与え12安打を浴び11失点。あまりにふがいない投球に、翌日にはメジャー40人枠を外れ事実上の戦力外通告となったのだ。
「ウェーバーにかけられましたが、獲得に名乗りをあげるメジャー球団はなくマイナー降格となりました。球威がなく、走者を出すと途端に投球リズムが悪くなるので当然でしょう。テンポが悪いから、守っている野手にも悪影響が出てしまいます」(スポーツ紙担当記者)
21年4月にレンジャーズでデビューしてから、有原のメジャー2年間の通算成績は3勝7敗、防御率7.57。今季は開幕でメジャー入りできず、マイナーでも防御率は5点近い。ようやく再昇格できたのは、8月に入ってからだ。
メジャー契約する球団はない

メジャーに詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。
「再昇格できたといっても、チームのゴタゴタのおかげです。成績不振からGMや監督が解任され、補強もままならなかったため2年契約の途中だった有原を上げたんですよ。球威が落ちたのは、21年5月に手術した右肩の影響だと思われます。現状では、メジャー契約する球団はまずないでしょう」
現実的な選択肢としては、このままマイナーでプレーを続けるか日本球界に復帰するかだろう。
「メジャー契約の可能性が低いとなれば、日本に復帰するのではないでしょうか。獲得に名乗りをあげる候補として、まず考えられるのが古巣・日本ハムです。先発陣は上沢直之や伊藤大海らがいますが、迫力不足が否めずコマ数が足りていません。慣れ親しんだチームなら、有原も復活できるかもしれない」(球団関係者)
意外なチームの名前もあがっている。
「巨人です。今季の巨人はBクラスに低迷していますが、原因はリーグワーストのチーム防御率の投手陣でしょう。エース菅野智之に衰えが見え、戸郷翔征に続く安定した先発投手が出てきていない。日本では通算6年間で60勝と実績十分で年も若い有原に、興味を示してもおかしくありません。
有原の代理人は、大手エージェント『ワッサーマン・メディア・グループ』のジョエル・ウルフ氏で売り込みがうまい。巨人が優位な条件を提示しマネーゲームとなれば、日ハムは手を引くと思います」(スポーツ紙担当記者)
日本では新人王や最多勝のタイトルを獲得も、メジャーでは本来の力を発揮できなかった有原。今オフの去就が注目される。

写真:AP/アフロ