巨人・坂本勇人“完全スルー”の訳は「長嶋茂雄さん情報」の違和感

巨人・坂本勇人の“下半身スキャンダル”がおかしな展開になっている。

文春オンラインは９月10日、元交際女性Ａさんとの間で起こった中絶トラブルを、女性の親友の証言をもとに報道。坂本とＡさんは飲み会で知り合い、男女の関係となり、のちに「彼女ができた」と告げられたあとも、未練があったＡさんは坂本に呼ばれると会いに行っていたという。

坂本はＡさんに対し、避妊なしでの性交渉や過激プレーを求め、最終的にＡさんの妊娠が発覚。坂本にそれを告げたところ、中絶を望むような言葉をかけられ、ショックを受けたＡさんは自殺未遂を起こしたという。

読売ジャイアンツは文春の取材に、両者はすでに示談していると回答。示談後にＡさんから複数回連絡があり、弁護士間で再度協議して本人同士が直接やり取りしないよう申し合わせたとも答えている。

「示談済みの案件が表に出る構図は、銀座ホステスへの性加害報道があった俳優・香川照之さんと同じ。香川さんはレギュラー番組やＣＭを降板し、事実上の芸能界追放に近い“処分”を受けた格好。

ですが、坂本選手に関してはワイドショーやスポーツ紙が総じて完全スルーしている。これにはネット上でも疑問の声が噴出しています」（ワイドショー関係）

文春オンラインでは、一連のスキャンダルが報じられた直後、とあるワイドショースタッフが他の関係者と共有するグループチャットに流したメッセージを掲載。そこには

《文春に出てた巨人坂本選手のネタ、取り扱いＮＧです。巨人からこれを扱ったら、長嶋さん関連の情報を渡さないとなっているそうです…》

とあった。ここで気になるのが「長嶋さん」の文言だ。言うまでもなく、“ミスター”こと長嶋茂雄さんのことを指す。同氏は９月６日に都内の病院に救急搬送された。

その後９日に長嶋さんの次女でスポーツキャスターの長島三奈さんが、球団を通じてミスターの病状を報告。

《この度は、長嶋茂雄のことで皆様に大変なご心配をおかけし、申し訳ありません。自宅で尻もちをついた際、後頭部を打ち、脳内に多少の出血がありました。

素早く処置していただいたので影響はまったくなく、父は昨日から一般病室で手足のリハビリを始めています。意識ははっきりしていて、声も力強く元気です。皆様のご厚情に深く感謝申し上げます》

と説明した。三奈さんのコメントを読む限り、ミスターは順調に回復していると察することができるが…。

「実は長嶋さんが緊急入院した際、読売側の『命に別状はない』というコメントとは真逆の情報が水面下で流れていたんです。多くの社が“万が一”を想定していました。あまりの騒ぎに三奈さんのコメントで事実ではない情報の”火消し”を図ったというのが実際のところでしょう。血縁者のコメントに勝るものはなく、マスコミも安堵し、ミスターが完全復活する日を静かに待っている状態です」（スポーツ紙記者）

それが今回、坂本の件で「長嶋さん」というワードがついてきたようだ。

文春オンラインの記事が事実であれば、ミスターまで巻き込んでしまったことになる坂本だが、球界関係者によれば、

「シーズン終了後、巨人の順位が確定した段階で何らかの動きがあるのではないかと言われている。これまでなら示談済みという理由でお咎めなしでもおかしくなかったが、香川さんの件もあり世間は納得しない可能性もある。放置すればファン離れにもつながりかねない」

という。さすがの坂本もなにかしらのけじめをつけることになるかもしれない……。