旧統一教会イベントで山際大臣「真のお父様」発言も後出し公表の謎

自民党が『世界平和統一家庭連合』（以下、旧統一教会）との関係について、国会議員全員に実施したアンケートで、「主催イベントの出席」の欄に名前が無かった山際大志郎経済再生担当大臣。しかし外部からの指摘により9月20日、山際大臣は会合に出席したことを認め

「団体のホームページに、会合に私が出席している写真が掲載されており、私も出席を確認致しました。党への報告も速やかに訂正致します」

と、会見で謝罪した。本当に記憶から抜け落ちていてアンケートに書かなかったのだろうか…。

「このイベントは統一教会の関連団体や友好団体のように名前を伏せている性質のイベントではなく正真正銘、旧統一教会本体が主催しているイベントです。

’18年に開催されたイベントを教団のホームページで確認すると、そこには子どもたちから花束を受け取る、韓鶴子総裁の姿もあります。その近くの舞台下には、笑顔でその光景を見ている山際大臣の写真が公開されていました」（女性誌記者）

しかし山際大臣の会見後まもなく、そのホームページからは山際大臣の部分だけがきれいにトリミングされている。このイベントで山際氏は

「真（まこと）のお父様のメッセージをお聴きした時、言葉を超えた真実を感じた」

と祝辞を述べている。

“真のお父様”とは統一教会の創始者の故・文鮮明氏のことであり、現在の韓鶴子総裁の夫だ。日本の信者から献金を集め韓国へ年間数百億円を送金しているといわれるこの教団に対し、山際大臣は“真のお父様”と賛辞を贈っていたのだ。

「“ホームページを確認してようやく出席を確認できた”というような言い回しで、山際大臣はまるで他人事のように話していました。会見で記者の質問に対しても、全く悪びれる様子はありませんでした。

“スタッフに信者がいるのでは？”という疑問に対しても、山際大臣は“信者かは確認できなかった”の一点張り。会見後に教団のホームページから即座に写真がトリミングされた“謎”に関して、まだ水面下でつながっていて“教団に写真を消すようにお願いしたのでは？”と勘繰る専門家もいるようです」（ワイドショー関係者）

“後出し公表”の山際大臣だけでなく、安倍晋三元首相の事務所や細田衆院議長など、票の差配にまで関与が疑われる証言が出てきている。自民党は議員本人によるアンケートではなく、党を挙げての実態解明と再発防止に臨むべきだろう――。