岸田首相はピリピリ 比較されるエリザベス女王と安倍元首相の国葬 | FRIDAYデジタル

岸田首相はピリピリ 比較されるエリザベス女王と安倍元首相の国葬

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訪問先のアメリカで会見する岸田文雄首相。安倍元首相の国葬に関してはピリピリムードだというが…
訪問先のアメリカで会見する岸田文雄首相。安倍元首相の国葬に関してはピリピリムードだというが…

神のイタズラなのか、それとも――。

7月に亡くなった安倍晋三元首相の国葬が9月27日に迫るなか、英国では在位70年を遂げたエリザベス女王の国葬が日本時間19日に執り行われた。

場所はロンドン中心部のウェストミンスター寺院。日本の天皇皇后両陛下を始め、世界的VIPが大挙参列した。第二次大戦以降、英国で開催される最大規模の式典で、会場の周りには多くの市民が集まり、広場のパブリックビューイングに女王の棺が映し出されると、自然と拍手が巻き起こった。

葬儀終盤には国民による2分間の黙とうが捧げられ、国全体が静寂に包まれた。棺はロンドン郊外のウィンザー城に運ばれ、城内の聖ジョージ礼拝堂の一角に埋葬された。

一方、日本では同日、安倍元首相の国葬に反対を訴える集会が、東京都渋谷区の代々木公園で開催された。主催したのは『戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会』と『さようなら原発1000万人アクション実行委員会』。主催者発表で約1万3000人が集結し、参加者は2コースに分かれて周辺をデモ行進した。

「27日の国葬当日にも会場の日本武道館を取り囲むような形でデモを計画する動きがあります。当局は最大規模の警備で臨むようですが、不穏な空気に包まれています」(全国紙社会部記者)

同じ国葬でもここまでコントラストが映える展開はまさに「神のイタズラ」としか思えない。

英国の象徴であるエリザベス女王と、歴代最長の首相在任期間とはいえ、明暗併せ持つ政治家の国葬を比較するのは“お門違い”という指摘もあるが、ネット上ではやはり

《しょぼく感じてしまいそう》
《先にやっとけばよかった》
《今からでも中止にしてはどうか?》

という意見が寄せられている。

計算が狂ったのは、支持率低迷にあえぐ岸田文雄首相だ。

もともとは安倍氏の葬儀は内閣と自民党の合同葬で収めようと考えていたそうだが、党内有力派閥『志公会』を率いる麻生太郎副総理が

「理屈じゃねぇんだよ!」

と再三に渡りプレッシャーをかけたことで、国葬に舵を切ってしまったという。持ち前の“聞く力”を発揮したと言えば聞こえはいいが、あまりにも後先考えず決めすぎた。

「追い打ちをかけるように、今度は二階俊博元幹事長が、国葬反対派に『黙って手を合わせて見送ってあげればいい』とテレビ番組でぶっ放した。

“わざと言っているのか?”と勘切りたくなるほどの失言で、案の定大炎上している。麻生&二階の老兵2人にしてやられた岸田首相は最近めちゃくちゃ機嫌が悪い」(政界関係者)

世間の目を気にして、国葬運営費を大幅ディスカウントしたことも裏目に出そうだ。報道されている予算は会場設営費2・5億円、警備費や各国要人の接遇費14億円の計16・5億円。原資は我々の税金で、ネット上では“ぼったくり”批判も飛んでいるが、実際は「心配になるほどの低予算」なのだという。

「血税が使われているから…と岸田首相は考えたのかもしれませんが、本当にギリギリの金額でやろうとしている。外務省では『各国VIPをパイプイスにでも座らせるつもりなのか』とネタにされていました。“見栄え”という点で不安が付きまといます」(永田町関係者)

外国メディアもエリザベス女王の国葬との比較を取材しており、世界中が関心を寄せている。エリザベス女王の国葬という壮大な“前フリ”があってから臨む安倍元首相の国葬。果たしてどのような結末を迎えるのか――。

 

  • 写真AP/アフロ

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