老人ホームで92歳女性撲殺 介護職員「北海道へ逃亡」意外な理由 | FRIDAYデジタル

老人ホームで92歳女性撲殺 介護職員「北海道へ逃亡」意外な理由

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北海道から移送された菊池容疑者
北海道から移送された菊池容疑者

「非常階段に不審な男の人がいる」

北海道札幌市白石区のマンション住民から110番通報が入ったのは、9月25日午後1時半ごろだ。道警の警察官が現場に駆けつけると、白いシャツに黒っぽいズボンをはいた体格の良い男の姿が。男はマンション11階の階段から飛び降りようとしたため、警官が慌てて取り押さえる。服装や顔などから指名手配中の容疑者と判断し、警察は現行犯逮捕した――。

逮捕されたのは、東京都北区浮間の特別養護老人ホーム「浮間こひつじ園」の介護職員・菊池隆容疑者(50)だ。菊池容疑者は9月15日深夜から16日未明にかけ、入所者の山野辺陽子さん(92)を殺害した疑いが持たれていた。菊池容疑者は事件後、現場から逃亡したため警視庁捜査1課が全国に指名手配。菊池容疑者は犯行を認めている。

「菊池容疑者が介護の仕事を始めたのは、5年ほど前だそうです。1週間に5回の夜間勤務で、今年の夏から山野辺さんの担当になりました。山野辺さんが入所したのは7月です。調べに対し菊池容疑者は、『「バカは帰って」と言われたので平手で頭を2回たたいた。「覚えておけよ」などと反抗されカッとなり殴った』という話をしています。

菊池容疑者によると、これまでにも山野辺さんから脚を蹴られたりしたそうです。事件当日は『痛いところがある』と言われたが、異常が見つけられず罵倒されたとか。ストレスがたまり、『怒りがエスカレートした。やってしまったと思い放心状態になった』と供述しています」(全国紙社会部記者)

「反応がなくなったので熱湯を」

北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)
北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)

9月16日朝7時ごろ、別の職員が頭から血を流し倒れている山野辺さんを発見。スグに病院に搬送されたが、死亡が確認された。山野辺さんの遺体の状態から判明したのは、菊池容疑者の暴行の凄まじさである。

「胸椎や腕など何ヵ所も骨折し、複数の箇所から出血。顔面から胸、背中にかけ熱湯をかけられた火傷の痕もありました。菊池容疑者は、こう証言しています。『素手で顔を殴って、髪の毛を引っぱった。腕や胸の骨も折った。反応がなくなったので、お湯をかければ起きるのではないかと思いポットの熱湯をかけた』。山野辺さんの死因は、頚髄・脳幹損傷だったそうです」(同前)

菊池容疑者は犯行直後から行方をくらます。防犯カメラなどの映像から明らかになった、菊池容疑者の足どりはこうだ。施設近くからタクシーに乗ると、JR新宿駅近くで下車しコンビニ店で現金82万円を引き落とす。上野のサウナ店など関東地方を転々とした後、電車で岩手県のJR盛岡駅へ。向かった先は北海道だった。

「捜査の目をかく乱するためか、千葉県我孫子市や茨城県つくばみらい市に行ってから都内に戻るなど行動は複雑でした。逃亡は10日近くに及びます。

菊池容疑者は、北海道を目指した理由を次のように話しているそうです。『以前住み、行ったことのある北海道を目指した。北海道で自殺したかった』と。札幌市内で発見当時、菊池容疑者は刃渡り約10㎝のナイフを所持。首には切りキズが見られ、血痕なのかシャツは黒く汚れていました」(同前)

自らの犯した罪の大きさに動転し、北海道まで逃げた菊池容疑者。山野辺さんの遺族は報道陣の取材に対し「犯人が許せない。きちんと罰を受け反省してもらいたい」と話している。

北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)
北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)
北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)
北海道から移送された菊池容疑者(画像は一部加工しています)
  • 撮影蓮尾真司

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