要人たちが使用示唆…窮地のプーチンが核兵器で狙う「戦慄の場所」 | FRIDAYデジタル

要人たちが使用示唆…窮地のプーチンが核兵器で狙う「戦慄の場所」

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ウクライナ東部4州の併合の調印式でサインするプーチン大統領(画像:ロイター/アフロ)
ウクライナ東部4州の併合の調印式でサインするプーチン大統領(画像:ロイター/アフロ)

「完全な失態だ。なぜ核兵器を使わないんだ。思い切った措置を講じる必要があるだろう」

10月1日、ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長はSNS「テレグラム」でイラ立ちを露わにした。カディロフ首長が「失態」と非難したのは、ウクライナ東部ドネツク州リマンからロシア兵5000人以上が撤退したこと。併合宣言をしたばかりの同州の要衝からの退却は、ロシアにとって大きな痛手となった。

ロシアの要人による、核兵器使用を示唆する発言が相次いでいる。東ヨーロッパ情勢に詳しい、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が語る。

「9月27日の国家安全保障会議で、前大統領のメドベージェフ氏は『大規模な攻撃で我が国の存立を脅かしたウクライナ政権に最も恐ろしい兵器を使うこともありうる』と話しています。30日には、ウクライナ東部4州の併合についての演説でプーチン大統領が『米国は核兵器を2度も使用し広島と長崎を破壊した唯一の国だ』と批判。ロシアの核兵器使用も『虚勢ではない』としたんです」

ロシアが核兵器の使用を示唆する伏線には、ウクライナ東部4州の一方的な併合があるという。

「まがりなりにも住民投票が実施され、ロシアは4州を自国の領土と宣言しました。ウクライナが4州への反転攻勢を強めていますが、ロシア側としては自衛のための戦いになります。国民や領土を守るためには、手段を選んではいられないという理屈です」(全国紙国際部記者)

被曝を防ぐための薬品を用意

ウクライナの攻勢に対し、ロシアには他に打つ手がないという見方もある。前出の中村氏が語る。

「NATO(北大西洋条約機構)から大量の最新兵器の提供を受けたウクライナが巻き返しを始め、ロシアには有効な手段がありません。核兵器を使うしかない状況にまで追い込まれているんです」

実際に核兵器が使用されるとすると、標的はどこになるのだろう。中村氏が戦慄のシナリオを明かす。

「ウクライナ南部にあるザポリージャ原発を狙うでしょう。原発は頑丈に作られているため、通常兵器では破壊できません。核兵器を使えば、原子炉を破壊してウクライナを『死の土地』にできるんです。ヨーロッパ最大規模のザポリージャ原発には、原子炉が6基あります。1つでも破壊され内部の放射性物質が25%飛散すれば、汚染はドイツまで広がるとか。被害者は1000万人を超えるといわれます。

6基すべて破壊されたとなれば、人類への影響は想像もできません。ロシアも無傷ではいられないでしょう。ロシア政府は、すでに対策を講じています。9月27日に、国内の製薬会社にヨウ化カリウムを大量納入するよう命じたんです。放射能汚染による被曝を防ぐためですよ。すでに核使用の準備は、着々と進められています」

プーチン大統領が、核のボタンを押す日は刻一刻と迫っているかもしれない。

  • 写真ロイター/アフロ

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