日本の献金で…”総工費300億円超”統一教会「天苑宮」現場写真 | FRIDAYデジタル

日本の献金で…”総工費300億円超”統一教会「天苑宮」現場写真

旧統一教会の″聖地″と呼ばれる韓国・清平の山中に宮殿のような建物が建設中

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韓国・清平の山中にある『天苑宮』。「天一国(神の理想が完成した国)の中央庁」と位置づけられている
韓国・清平の山中にある『天苑宮』。「天一国(神の理想が完成した国)の中央庁」と位置づけられている

「もし日本からの献金が止まってしまったら、来年5月のオープン式がずれ込むのではと不安視する食口(シック)(信者)もいます」

そう話すのは旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の韓国人信者だ。

旧統一教会の聖地である清平(チョンピョン)は、ソウルから車で高速道路を2時間半走った山間部にある。その山の中腹に現在建設中の白い建物が『天苑宮』と呼ばれる聖殿だ。天苑宮は来年初頭を目途に完成予定で、来年5月に盛大なオープン式が行われる予定だという。

「これまで天苑宮の工事には約3000億ウォン(約300億円)が使われたといい、完成までの総工費は5000億ウォン(約500億円)以上かかるともいわれています。その建設費は、日本からの献金が多くつぎ込まれており、日本の信者には183万円の献金が推奨されていたことが報じられています。この金額は、天苑宮オープン時の韓鶴子(ハンハクチャ)総裁の年齢(80歳)と文鮮明(ムンソンミョン)が生きていれば103歳になることから、二人の年齢を足した数字が183だからです」(元信者)

旧統一教会の紹介動画によれば、地下4階、地上3階の天苑宮は、5つの巨大なドーム型屋根で飾られた本館棟と、その周囲を美術館やツツジ公園が取り囲む正統クラシック様式の石造建築物だという。内部はステンドグラスが施され、壁には文鮮明や韓鶴子総裁が描かれた聖画が飾られる予定だ。さらに内部には、文鮮明、韓鶴子総裁の生涯を映像などで紹介する展示施設が備わる。地下は6000坪もあるといい、フードコートやショップ、カフェが作られるというのだ。

その天苑宮の建設現場を筆者が取材で訪ねたのは8月中旬。外壁の一部には工事用の足場が組まれ、屋上は緑色のネットで覆われていたが、前出・韓国人信者はこう話す。

「9月中旬の時点でも、足場が組まれたままでした。日本国内で我々の活動に批判が高まっていることからも、献金が滞り、工事が中断されているのではと噂されているのです。日本からの献金収入が望めない今、実は指導者たちはフィリピンの食口に積極的な献金を呼びかける動きがあるとも聞いています」

天苑宮を「平和世界の新たなランドマーク」と位置付けている旧統一教会。教祖の”神格化”がますます強化されそうだ。

『FRIDAY』2022年10月14日号

  • 取材・文甚野博則(ノンフィクションライター)

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