肛門に鉄棒、レイプ脅迫…ロシア警察「反戦活動家への非道拷問」 | FRIDAYデジタル

肛門に鉄棒、レイプ脅迫…ロシア警察「反戦活動家への非道拷問」

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ロシア警察に拘束される政府に反発する人々(画像:ロイター/アフロ)
ロシア警察に拘束される政府に反発する人々(画像:ロイター/アフロ)

「すべてのロシア人に謝ります。本当に申し訳ございません。許してください……。悔いをあらためます」

両手を身体の後ろで縛られひざまずいた男性は、カメラに向かって謝罪した。顔には複数のあざが。男性は憔悴しきった様子でうなだれた――。

9月26日、ロシア警察がモスクワ市内のアパートを急襲し反戦活動家で詩人のアルテム・カマルディン氏を逮捕した。カマルディン氏は前日、モスクワ中心部のトリウムファルナヤ広場でウクライナ侵攻に反対する詩の朗読会を開催。国家への反逆行為とみなされ、警察に連行されたのだ。

「ロシアの独立系メディア『ノバヤ・ガゼタ・ヨーロッパ』によると、カマルディン氏は非人道的な拷問を受けたそうです。5人の警察官が何度も殴る蹴るの暴行を加え、カマルディン氏の肛門に鉄の棒を突き入れたとか。さらにカマルディン氏が『朗読会は誤りだった』と謝罪する様子を撮影し、動画をSNS『テレグラム』にアップしています。

暴行を受けたのは、カマルディン氏だけではありません。恋人のアレクサンドラ・ポポワ氏も、警察から『オマエも鉄の棒で凌辱されたいか』と脅されたそうです。彼女は接着剤で唇をふさがれ髪の毛を掴まれたうえ、複数回蹴られたと報じられている。アパートにあった現金約8万7000円も、警察に持ち出されたそうです。反活動家たちは、ツイッターなどで『権力者による同志への拷問を許さない』と抗議の声をあげています」(全国紙国際部記者)

38都市で2000人以上を拘束

ロシア当局は、反戦活動への締めつけを日に日に強めている。人権団体「OVDインフォ」によると、反戦デモなどに参加した2000人以上の市民を38の都市で拘束。激しい拷問や暴行を行っているといわれる。ロシア情勢に詳しい、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が解説する。

「人権無視の横暴が続いています。反論の余地も与えられず、いきなり電気ショックを受け失神するケースもあるそうです。見せしめとして、軍への部分動員の招集令状を渡されることもあるとか。

ウクライナとの紛争に批判的な人を前線に送っても、軍の士気は高まらないと思われるでしょう。しかし、ロシア軍の兵士不足は彼らを登用しなければならないほど深刻なんです。統率はまったくとれていない。亡くなった人にも、召集令状が届くこともあると聞いています。当局のあまりの混乱ぶりに、プーチン大統領への市民の不満はどんどん高まっているんです」

ウクライナの反転攻勢に防戦一方のロシア。市民からの突き上げにも、制御がきかない状態になりつつある。

  • 写真ロイター/アフロ

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