麻生太郎 韓鶴子主宰の「旧統一教会関連組織」への“所属疑惑” | FRIDAYデジタル

麻生太郎 韓鶴子主宰の「旧統一教会関連組織」への“所属疑惑”

自民党の調査では名前があがっていなかったが……

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「このパンフレットの中にはっきりと『Taro Aso』と記されている。麻生太郎副総裁が日本を代表して我々の活動に賛同してくれている証拠です」

そう言いながら、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の韓国人幹部は、私に『UPF(天宙平和連合)』のパンフレットを手渡した。UPFとは旧統一教会系の団体で、’05年に故・文鮮明(ムンソンミョン)と妻の韓鶴子(ハンハクチャ)総裁によって創設された。安倍晋三元首相がビデオメッセージを送ったことでも話題になった団体だ。活動資金の一部は旧統一教会の寄付、つまり信者の献金で賄われている。

自民党の麻生太郎副総裁。旧統一教会が提唱する日韓トンネルの推進団体の顧問に就任していたことも報じられた 写真:時事通信社
自民党の麻生太郎副総裁。旧統一教会が提唱する日韓トンネルの推進団体の顧問に就任していたことも報じられた 写真:時事通信社

その韓国人幹部は表紙に大きく『Think Tank 2022』と記されたパンフを指しながらこう続けた。

「安倍元首相だけでなく、日本のナンバー2である麻生さんも、我々の活動に理解を示してくれていることを日本人は知るべきです」

自民党議員と旧統一教会の関係が取り沙汰される中、自民党が全党員に対して旧統一教会や関連団体との関係について点検結果を発表したのは9月8日のこと。

「自民党の点検で麻生氏の名前は出てきていません。先日、共同通信が行ったアンケートでも麻生氏は『無回答』という答えだった」(政治部記者)

だが――。今回、本誌の取材で、このUPFのパンフレットに麻生氏の名前が掲載されていることがわかり、同団体の活動に深く関与している疑惑が浮上した。

UPFが『Think Tank 2022』なるグループを立ち上げたのは昨年のこと。UPFのウェブサイトによると、この団体は〈政治、経済、学術、宗教、メディア、芸術や文化など、幅広い分野の2000人以上の専門家による世界的なマルチセクター、国際的なネットワーク〉とある。

韓半島と世界の恒久的平和を追求するため、韓鶴子総裁をリーダーとして各国の専門家が連帯して作った組織だという。同組織は複数のグループで構成されており、その中の『世界平和頂上連合(ISCP)』というグループに属する唯一の日本人として、麻生氏の名前が記載されているのだ。

UPF日本支部によると、パンフレットは「UPF-Japanは編集・発行に関わっておらず、内容について一切承知していません」(事務総長)という。

麻生氏の事務所に事実関係を尋ねると、「その団体もパンフレットも知りません」と回答。「抗議や削除要請を行わないのか」と聞くと「削除してほしい気持ちはある」とだけ答えた。

麻生氏が自身の口で旧統一教会との関わりについて説明する日は来るのか――。

『Think Tank 2022』のパンフレット。主にハングルで書かれており、オールカラーで71ページもの厚さが
『Think Tank 2022』のパンフレット。主にハングルで書かれており、オールカラーで71ページもの厚さが
上のパンフレットの中に、このような記載が。麻生氏は同じパンフの中で「国際平和言論人協会」の欄にも名前がある
上のパンフレットの中に、このような記載が。麻生氏は同じパンフの中で「国際平和言論人協会」の欄にも名前がある

「FRIDAY」2022年10月14日号号より

  • 取材・文甚野博則(ノンフィクションライター)写真時事通信社(麻生氏)

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