不評『ちむどんどん』の次で…『舞いあがれ!』福原遥の意外な不安
恐ろしいくらい良い評判しか耳に入ってこない……。10月3日からスタートした新・NHK朝ドラ『舞いあがれ!』主演の福原遥(24)だ。
前作『ちむどんどん』は、主人公・暢子のマイペース過ぎる人間性が「自己中過ぎ、あり得ない」、「やっぱ受け付けないわ~」などと大炎上してしまった。それとともに、演じる黒島結菜(25)までもが嫌われかけたほどだったが、今作に関してはその心配はなさそうだ。
物語は始まったばかりで、まだまだ福原演じる主人公がどのような人間性かは判明していない。が、少なくともどんな人間性であれ、それが演じる福原と重ねられることはないだろう。というのも、福原をよく知る関係者たちに話を聞いて回ったのだが、聞けば聞くほど彼女のリアル天使ぶりが伝わってきたからだ。
「チョコ1個なら大丈夫?」

印象的だった話をいくつか紹介したい。
「いい子過ぎるぐらいいい子です。いつもニコニコしていて、機嫌が悪い日とか絶対にない。人見知りなんですけど、スタッフとも仲良くなろうとカードゲームを持参していたりして、めちゃくちゃ可愛い!と思いました。気配りもすごくて、休憩中にパンを買ってきて差し入れてくれたこともありましたよ」(ライター)
「無垢で死ぬほど上品なので、下ネタとか絶対NGな感じ。でもそこは芸能界。下品なことを言う人もいそうですけど、彼女の場合、オーラがピュアすぎて性的な目で見ちゃダメだっていう気になるんです。だから自然と、誰も汚い言葉を使わなくなる。“オート自粛”という感じですね(笑)。
実際、ファンも彼女に色気とかそういうイメージは求めていない。何も言われなくても、自然と大事に守ってあげたくなるような俳優さんです」(制作スタッフ)
「いい子なだけでなく、ものすごい努力家でもあるんですよ。彼女はすでに演技派としての実績を積んでいますが、それでもいつも『自信がない』と言っている。だから努力によって自信のなさをカバーしようとしている印象です。24時間フルスロットルという感じで力を抜かないし、いつどんな役がきても対応できるようにしているのか、英語の勉強もしているし体型にもすごく気を遣っている。周囲の女性スタッフにはいつも美容情報を聞いているほど貪欲でもあります。
一度、福原さんが二の腕のお肉を気にしていたことがあって。そのときは周囲の人に、『このチョコ1枚なら食べても大丈夫ですかね?』と聞いたりしていて、けな気だなあと泣けてきましたよ(笑)」(別の制作スタッフ)
この様子なら、どうやら『ちむどんどん』の二の舞はなさそうだ。が、別の不安がないわけではない、という。
「いい子過ぎて、逆に心配になることもあります。とにかく『頑張らなきゃ』って感じで一生懸命だし、私たちスタッフのバカ話もいつも静かに笑って聞いてくれるので、無理させているんじゃないかなと思ってしまいます。
朝ドラの主演は責任の重さから、体力的にだけでなく精神的にもハードな仕事だと聞きます。彼女は絶対に不満を漏らしたりしないので、我慢して貯め込んで壊れてしまわないか、と心配になることも。何とか上手に息抜きしながら乗り切ってほしいと、本当に心から願っています」(別のライター)
前作と比べると、何とも贅沢な悩みになったものだ……。

取材・文:奈々子
愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター
撮影:原 一平 Pasya/アフロ