鳥居みゆき＆中川パラダイスがお笑いユニットを結成したワケ

正直、予想外だった。アメリカに発つ村本大輔（41）の代役が、まさか鳥居みゆき（41）とは！　エキセントリックな芸風は似ていなくもないが……。『ウーマンラッシュアワー』の中川パラダイス（41）は、彼女と11月にライブ「白い楽園、黒い鳥」を開催するという。年齢も芸歴もほぼ同じの両者。いったい何がどうなって超異色ユニット結成に至ったのか？

鳥居「今年、主演舞台をやらせてもらって、そこで共演してくれたのが中川君でした。お芝居の現場に芸人がいてくれて安心しました。周りが役者さんだけだと緊張するじゃないですか。彼も親近感を持っていたのか、『明日何時にどこ集合？』って毎回聞いてくるんですよ」

中川「最後のほうは、鳥居のほうから稽古の詳細を送ってくれてたもんね」

—舞台の稽古で距離を縮めたんですね。ユニットを組もうとなったきっかけは？

鳥居「今年の８月頃に中川君から『ちょっとなんかやらへん？』って」

中川「彼女は生きづらい人というか、一言で言うと?社会不適合者?みたいな（笑）。相方の村本もそうだけど、ボクはそういう生きづらい人とうまくやっていく能力があるんじゃないかと思ったんです」

鳥居「私にとってはカウンセラーだね。ずっとピン芸人としてやってきたし、ユニットを組んでみるのもいい機会かなと」

中川「鳥居は発想が面白いし画にもなる。逆に『ボクでいいんかな？』って思う」

鳥居「私からすると中川君は絶対に手が届かない存在。自分が日陰で生きてきた人間だと思っているので、陽キャというか、ウェイ系な彼はスゴいと思う」

中川「言い方悪いな（笑）」

鳥居「他人の文句も言わないし、反省とか落ち込みとかまったくない。私はなりたくてもなれない、真逆の存在です。月と太陽の様な関係で、私を輝かせてくれるし、私も彼を輝かせられるかなって」

――基本は中川さんが主導で？

中川「ライブは脚本・演出家の林灰二(はやしはいじ)さんにも協力してもらいます。鳥居に案を出してもらって、林さんには世界観を作ってもらう。ボクは頷くだけです（笑）」

鳥居「ウーマンの漫才と同じじゃん！」

中川「ウーマンでは村本がネタを作っていました。ボクは『自分も作れる』って思う一方、自信はなかった。その時に『ちょうどいい宿り木を見つけたな』と。村本に代わる金のなる木が鳥居みゆきです」

鳥居「金になればいいけどね」

中川「急にコワいこと言うなよ（笑）」

――現時点（９月末）でライブはどれくらい完成していますか？

中川「案を出し合っている段階ですね。コントも漫才もやってみてエエかなと」

――ユニット名は決まってるんですか？

鳥居「昨日、いきなり中川君が?鳥居パラダイス?って言い出して（笑）」

中川「いやね、カッコいい名前にしておもんなかったらカッコ悪いでしょ」

鳥居「”中川みゆき”もちょっとね。再婚したと思われちゃう（笑）」

来年は『Ｍ-１』にも参戦予定。令和のヒットエンドランで勝利を狙う。

『FRIDAY』2022年10月21日号