テレビ朝日・玉川徹氏の電通発言にテレビ業界が”驚愕”したワケ | FRIDAYデジタル

テレビ朝日・玉川徹氏の電通発言にテレビ業界が”驚愕”したワケ

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『モーニングショー』コメンテーターの玉川徹氏について厳しいコメントを残した羽鳥慎一
『モーニングショー』コメンテーターの玉川徹氏について厳しいコメントを残した羽鳥慎一

フリーアナウンサーの羽鳥慎一が10月5日、MCを務める『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、番組コメンテーターを務めるテレビ朝日社員の玉川徹氏について

「今日から玉川さんは10日間の謹慎処分ということになりました。今回、玉川さんの発言によりまして、ご迷惑をおかけしました各方面の方々、そして不快な思いをされました各方面の方々、さらに視聴者の方々、大変申し訳ありませんでした」

と深々と頭を下げ謝罪した。また

「なぜ今回、このような発言になったのか、説明を改めてするべき、そして謝罪をするべきだというふうに私は思っております。改めて大変申し訳ありませんでした」

として玉川氏に厳しい言葉を投げかけた。

玉川氏といえば、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が感動的な弔辞を読み上げ世間から絶賛されたことについて、番組内で

「演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」

と発言。だが、のちに全く電通が関わっていなかったことから謝罪に追い込まれた。

そして社内で問題視され4日付で謹慎処分(出勤停止10日間)となった。さらに報道局情報番組センター長と同局情報番組センターチーフプロデューサーをけん責処分とした。

電通としては“濡れ衣”を着せられた形となり、寝耳に水だったようだ。そんな玉川氏の発言に対し、別の民放テレビ局社員は

「民放のテレビマンなら、電通を敵に回すようなことを軽々に言いませんよ。玉川さんが現場しかやってきていないので分からないのか、テレビ局の営業からすると、電通マンのほうが立場は上のことが多い。

ひと昔前なら、テレビ局の営業が電通に下手を打ってしまったら、土下座して謝罪したり、自ら丸坊主にして謝罪しに行った者もいましたね。スポンサーを取ってきてくれる電通に対して、ああいう物言いはあり得ない。ネット掲示板の中で都市伝説化しているような“黒幕=電通”説を報道番組で裏取りもせずに発言していたのを見て絶句しましたよ」

と、広告代理店トップ“電通”の存在の大きさを証言する。

電通は過去に過労死問題で世間の批判を浴びたことも。また最近では電通出身で、東京五輪の組織委員会元理事・高橋治之容疑者の言いなりになっていたことが明らかになったばかりだ。

「世間の電通へのイメージはどうしても悪くなっており、汚名返上をしたいと考えているときに、玉川氏がケンカをふっかけてきた。相当怒り心頭でしょう。

ただ玉川氏だけが悪いとは言いません。あの発言をオンエア中に撤回させ謝罪させなかった番組制作サイドの責任も非常に大きい。人気のある玉川氏に気を使い、物申せるスタッフがいなかったのでは」(ワイドショー関係者)

テレビ朝日の定例社長会見で、篠塚浩社長は

「今回、番組で事実に基づかない発言があったことは誠に遺憾。今後は再発防止に向け、スタッフの指導を徹底する」

と現場の社員にもチクリ。だが、玉川氏は放送10回分を休めばまたスタジオに戻ってくるという。

ツイッターでは《#玉川徹の降板を求めます》というハッシュタグが今も拡散されている。果たして、電通にケンカを売った玉川氏は、無事にテレビ復帰することができるのだろうか――。

  • 写真Michael Steinebach/アフロ

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