私服警官と女性たちの攻防が…あの“売春ネットカフェ”のいま | FRIDAYデジタル

私服警官と女性たちの攻防が…あの“売春ネットカフェ”のいま 

一部の若い女性の間で、”売春ネットカフェ”として利用されている歌舞伎町の『グランカスタマ歌舞伎町』。果たして今どうなっているのか。

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今年5月の『グランカスタマ歌舞伎町店』。続々と入店する未成年と思しき少女たち。私服警官が中を見回ることも少なくないという
今年5月の『グランカスタマ歌舞伎町店』。続々と入店する未成年と思しき少女たち。私服警官が中を見回ることも少なくないという

完全個室・完全防音を売りに歌舞伎町で“売春ネットカフェ”状態になっていると噂の『グランカスタマ歌舞伎町店』。『FRIDAY』では、6月に潜入ルポを掲載したが、あれから4ヶ月経った10月某日、再び同店を訪れてみた。再訪の理由は歌舞伎町で働くホストからの情報だった。

「地下1階に無料でカレーが食べられるラウンジがあるんですけど、そこにウリをやっている女の子たちが溜まっていて、まるで風俗店の控室みたいなんですよ(笑)。交渉は全部SNSで完結。男性が取った個室に女の子が後から入っていくシステムですね。この前なんかわざとスカートの足を広げてパンツ見せながら視線を送ってくる女の子もいましたよ。でも、この状況を警察も放置しているわけではないみたいで、最近は、結構見回りの警官が店内に入ったり、私服警官が何人か立っている光景をよく見ます。そろそろ女の子たち、マジでヤバいかもしれません」

とはいえ、店舗の外や周辺を見渡しても、私服警官が立っているのかわからない。建物内は真新しく、綺麗に掃除されていて清潔感のある印象だ。部屋は天井部分が空いてない完全個室で、エアコンと鍵まで付いている。地下にはジャグジー付きの大浴場があり、これで12時間パック3190円(税込)というのだから若者たちが”ラブホ代わり”に使ってしまうのも頷ける。

噂に聞いていた地下1階のラウンジに行ってみると、風俗店の控室は言い過ぎだが、確かにそれらしき女性が数名いた。年齢は20歳前後、ネットカフェなのに漫画を読まず部屋にも入らず、ずっとスマホをいじっているのが共通点だ。しかし、その表情はあまりパッとしない。彼女たちの会話に耳を澄ましているとこんな会話が聞こえてきた。

「最近、マジ警察多くない?」

「多い多い。フロントで警察見ることしょっちゅうだし、この前なんか10人くらいで普通に店に入って来た。意識不明の客が出たんだって」

「店の外にも私服(警官)がいっぱいるよね。今日もいた」

「ウチなんか店出て“秒”で職質されたよ」

警察が本格的に動きはじめたということが常連客や女の子たちにも広まり、客足が遠のいているというのだ。それでも、彼女たちが売春行為を辞めることはない。その理由は、

「客が来なくても、ここだったら完全個室だから安い料金でそのまま泊まることもできるし、外にいるよりは全然安全なんです。SNSで客がついたらここで待っていればいいし、あっという間に終わるのでやっぱり楽なんです。警察に声をかけられることはあっても、捕まったことないですし」(店で待機していた女の子の一人)

店内を歩き回ったが、確かに完全個室ということもあり、売春の現場をおさえるのは難しいかもしれない。しかし、ネットカフェで行われる売春行為をいつまでも警察が野放しにしているはずもなく、摘発の日も近いかもしれない。

グランカスタマを運営する株式会社シリウスの担当者に現状を伝え、現在、どのような対策を取っているのか問い合わせると、

「弊社は何もわかりません」

と、いう回答だった。歌舞伎町界隈で、”売春カフェ”と呼ばれていることについて聞くと、

「よくわかりませんが、歌舞伎町という性格上、そのように言われてしまうのはうちだけに限らないとは思いますが…」

”いたちごっこ”は当分終わらなさそうだ。

  • PHOTO小川内孝行

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