千葉・松戸 小1女児死亡事件 元刑事が指摘する「大きな違和感」 | FRIDAYデジタル

千葉・松戸 小1女児死亡事件 元刑事が指摘する「大きな違和感」

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〈さや、あなたがいなくなってから、たくさんの方々が何日もの間、眠れぬ夜にも私たちと一緒にあなたを探してくれました。行方不明になった日から2週間が経とうとしたとき、あなたが海に近い河口付近まで戻ってきてくれたと聞いた時は、家族の誰もが奇跡だと思いました。一度海に出たら、もう二度と会えることはないかもしれない、と覚悟を決めていたからです〉

9月23日から行方不明になっていた千葉県松戸市の小学1年生・南朝芽(みなみ・さや)ちゃんの家族は、10月7日にそうコメントを出した。

朝芽ちゃんが行方不明となってから12日目の昼、事態は急展開を迎えた。朝芽ちゃんの靴などが見つかった河川敷より約18㎞ほど下流、東京湾の6㎞ほど手前にある江戸川と旧江戸川の分岐点周辺で女の子の遺体が発見された。そして2日後の10月6日、警察の捜査によりその遺体が朝芽ちゃんだと判明した。

遺体がみつかった市川市の河原。この付近には水門があり、流れが穏やかだ
遺体がみつかった市川市の河原。この付近には水門があり、流れが穏やかだ

「12日の昼頃に警察へ『人のようなものが浮いている』と通報がありました。第一発見者の男性はサイクリング中で、見晴らしのよい水門付近から旧江戸川の上流方向を眺めていたようです。発見された当初、彼女の衣服は黒く変色してしまっていたとのこと。通報後は、昼12時頃から徐々に警察官やマスコミ関係者が増え、普段静かな河原には物々しい雰囲気が漂っていました」(全国紙記者)

朝芽ちゃんの遺体は、その後午後2時半頃に松戸署へ運ばれ、翌5日に司法解剖が行われた。骨折などの目立った外傷はなく、大量に水を飲んで溺死した可能性が高いと発表された。

今回の”失踪”について、事故ではないかとの見方もある。しかし、朝芽ちゃんの死には、いまだ不可解な点が残っている。

元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木成三氏が、今回のケースを考察する。

「発見された靴の脱ぎ方など、ご家族の話と朝芽さんのこれまでの生活習慣などを比べると不可解なところがあるとは思います。しかし、当初朝芽さんが自宅から約1km離れた公園に1人では行かないだろうという話がありましたが、実際にはキックボードで躊躇なく公園へ向かう姿が確認されている。あの日の彼女の行動で“○○しないはず”とは予測できないと思います」

遺体発見現場付近には、献花台が出来る前から花束やお供え物が置かれていた
遺体発見現場付近には、献花台が出来る前から花束やお供え物が置かれていた

一方、元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏も今回の騒動には不可解な点があると指摘する。

「朝芽ちゃんが靴を脱いだ理由がどうしてもわからないんですよ。靴が見つかった場所は川から25mほど離れた場所。ご家族からは、彼女が水を怖がる子だったとか、普段足を拭いてくれる人がいないと靴を脱がないといったことを聞いていまして、非常に不思議な点だなと。また、いなくなった日の夜に同じ場所を捜索した時は見当たらなった靴が、次の日にはあったというのも腑に落ちない」

小川氏が続ける。

「朝芽ちゃんの遺体には目立った外傷がないと発表されていますが、例えば後ろから突き落とされたといったケースであれば怪我がなくてもおかしくはない」(同前・小川氏)

多くの謎が残る朝芽ちゃんの死の真相。千葉県警は、引き続き事故と事件の両面で捜査を継続しているが、今はただ、真相究明と遺族の心の平穏を祈るばかりだ。

  • 写真結束武郎

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