三遊亭円楽さん『笑点』後任選び難航ウラに林家三平「降板」の影響 | FRIDAYデジタル

三遊亭円楽さん『笑点』後任選び難航ウラに林家三平「降板」の影響

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肺がんのため亡くなった三遊亭円楽さん。人気番組『笑点』を長く支えたが…
肺がんのため亡くなった三遊亭円楽さん。人気番組『笑点』を長く支えたが…

肺がんのためにこの世を去った三遊亭円楽さん。人気演芸番組『笑点』(日本テレビ系)に40年以上もレギュラー出演し、その屋台骨を支えてきた。

「桂歌丸師匠が『笑点』の司会を離れ、’16年から春風亭昇太さんに替わってから、視聴率は右肩下がり。’22年1月からは林家三平さんに替わって桂宮治さんが入りましたが、人気回復の起爆剤とはなりませんでしたね」(スポーツ紙記者)

春風亭昇太にしろ、桂宮治にしろ、先輩たちを追い抜いて真打に抜擢されたほど、超人気の落語家だ。それでも数字を下げ止められないところに、笑点特有の難しさがあるという。

「笑点は長い歴史がありますが、やはり視聴者の多くは“予定調和”を楽しんでいる部分もあるのでしょう。“皮肉屋”の歌丸師匠と“腹黒”と言われた円楽さんとの丁々発止で始まり、それを先代の5代目円楽師匠が司会として鷹揚に笑い飛ばすというのが、まさに“軸”だったわけです。

そこに、林家木久扇さんの突拍子もないだじゃれや三遊亭小遊三さんのちょっと“大人な笑い”が花を添える。そんな伝統芸を日曜日の夕方にゆる~く観るというのが、定着していたのでは。軸であった3人がすべて鬼籍に入ってしまった今、番組が曲がり角にあることは間違いないでしょう」(演芸評論家)

その証拠に今年、視聴率を最も獲ったのは、円楽さんが脳梗塞で再入院すると報じられた直後に放送された1月30日の回と、訃報後の10月2日に放送された追悼特集だった。まさに、円楽さんの存在の大きさを示した形だ。

「それだけに、円楽さんの後任には、慎重に慎重を期しています」

と明かすのは、とある日テレ関係者だ。

「番組の柱であった円楽さんを失った今、番組は抜本的な改革が求められています。このままでは、視聴率10パーセント割れは必至です。

そうなれば、いくら歴史のある番組とはいえ、打ち切りの声も出てくるでしょう。そうならないためにも、若返りや女性噺家の登用など、アッと驚くような策が必要でしょうね」

笑点のレギュラーに抜擢されるということは、その後の落語家人生を保証されたに等しい。だが、そうならなかった林家三平の“降板劇”が、円楽さんの“後継者選び”にも暗い影を落としているという。

「笑点のレギュラーというのは、他の落語家からのやっかみやプレッシャーが半端じゃないんです。三平さんの場合は噺家だけでなく、視聴者からも“つまらない”などの声が局内に届き、番組も彼をかばいきれなくなってしまった。

そうなると、落語ファンだけでなく、多くの人から“実力不足”という烙印を押され、その後の噺家人生に大きな影響を与えてしまう。そうなることを恐れて、安易に番組側も声を掛けづらい状況になってしまいましたし、若手の中には二の足を踏む人も出てくるでしょうね…」(落語関係者)

円楽さんが亡くなったことによって、『笑点』が岐路に立っていることだけは間違いないだろう…。

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