北村克哉さん急死 ボディビル仲間が明かしていた生前の異変と中傷
10月12日、36歳の若さで急死した元新日本プロレスのプロレスラーでボディビルダーの北村克哉さんについて、知人のボディビルダーが生前に見かけた異変を明かした。
北村さんはアマチュアレスリングで7度の日本タイトルを獲得し世界選手権にも出場した有名選手。その後、新日本プロレスに入団したが’19年に怪我によってプロレスラーを引退した。
ボディビルダーに転向した後は、ユーチューバーとしても人気を博しトレーニング動画なども投稿していた。去年には格闘技イベント『RIZIN』に初参戦し、ボビー・オロゴンと対戦。一本負けを喫していた。
ユーチューブの動画では、次期大会が近いとして減量中であることを明かしている。
「同じボディビルダーで死亡した例は日本では‘00年5月のマッスル北村さんです。偶然にも同じ苗字のボディビルダーが連続で亡くなってしまいました。
肉体を酷使するボディビルという競技は、海外の選手でも急死することがよくあります。中にはアナボリックステロイド(筋肉増強剤)の副作用ではないかと思われる選手もいるんです」(スポーツ紙記者)
そして日本の人気ユーチューバーでボディビルダーの芳賀セブン氏が16日動画を投稿した。北村さんのご冥福をお祈りした上で、彼の異変について言及した。
5月のとあるイベントで北村さんを偶然見かけたという芳賀氏は
「ずっとフラフラ歩いていて、ずっと独り言を言っていて様子がおかしかった。体も異常なほど真っ黒だし異様な雰囲気でした」
さらに芳賀氏は、北村さんが揚げ足をとってくる一部のユーザーから標的にされネットで叩かれていたことも危惧した。
「ネットで散々いわれて、現実世界でも厳しいお言葉を受け続け、義務感に駆られて気持ちが乗らない減量をして大会に出続けて、逃げ場もなくメンタルがやられてしまったのではないかなって僕はそう思ってました」
10月9日に公開された北村さんのユーチューブチャンネルの最後の動画は、女性ユーチューバーの“ちゃんよた”と合同で脚のトレーニングをする内容だった。ハードなトレーニングを終えたあと、北村がちゃんよたに対し
「今日は階段とか使わないでください。転んだら大変なんで。何で来たんでしたっけ?」
と聞くとちゃんよたは
「車で」
と回答。するとスタッフが
「一緒に乗ってきたじゃないですか」
とすぐに指摘。“天然キャラ”で有名な北村さんらしさを見せていた。
プロフェッショナリズムを常に意識していた北村さん。ファンを楽しませ、勇気づけた彼の姿は、多くの人の脳裏に刻まれるだろう。合掌。