女子プロ チョン・ジユが凱旋試合で魅せた「圧巻の美スタイル」
韓国女子プロゴルフ(KLPGA)の1部ツアーに、ビジュアルクイーンが久々の凱旋を果たした。
その名はチョン・ジユ(26)。173cmという身長とモデルのようなスタイル、端正なルックスも相まって多くのファンから注目を浴びている。
今シーズンは2部ツアーを主戦場にしているが、9月29〜10月2日に行われた「ハナ金融グループチャンピオンシップ」に主催者推薦で出場した。ハナ金融グループは彼女のメインスポンサーで所属先でもあるため、“ホステスプロ”として注目されていた。
カメラマンに向けて笑顔を振りまき、大会の盛り上げ役となったが、通算5オーバーの87位タイで予選落ち。44位タイに入った7月の「エバーコラーゲン クイーンズクラウン」に続いて今季2度目の1部挑戦は厳しい結果となったが、久々のトップツアーでのプレーは、多くのファンを魅了した。
チョン・ジユは18歳から競技を始めたという異色の経歴を持つ。2年後の2015年にはプロ入りし、2016年からは2部の「ドリームツアー」に参戦して技術を磨いた。着実に力をつけると2020年には同ツアーで初優勝するなど、2部の賞金ランキングで6位に入り、2021年は1部ツアーでプレー。才能と努力が実を結んだ結果だ。その後は、韓国大手の「ハナ金融グループ」が所属契約を結び、有名な用品メーカーもスポンサーとなった。かねてから公言している目標は「1部ツアー復帰とシード獲得」。そのためには今季2部で賞金ランキング20位以内に入るか、1部ツアーのシード順位戦を突破する必要がある。
「注目を浴びることは嫌いじゃないのですが、周囲の期待に応えられないことがプレッシャーになっている」と語るチョン・ジユ。プロゴルファーである以上、結果を残せなければ意味がないと強く感じている。
昨年、1部ツアーデビューを控え、韓国メディアにこんなことを語っている。
「実力で認められて、息の長い選手になりたい。ほかの選手のようにジュニア時代から大きな大会で結果を出したり、注目をされることはありませんでしたが、ゴルフが好きになり、私の人生のすべてになりました」
ゴルフを始めてからたった1年でシングルになったというのだから、センスと才能に疑いの余地はない。あとは経験を積んで、結果を残すだけだ。武器とするアイアンの精度に磨きをかけ、パターが入ってくれば、おのずと1部ツアー復帰も見えてくるはずだ。
- 写真:MHN Sports、KJPGA
- 取材・文:金明昱(キム・ミョンウ)
スポーツライター
大阪府出身。新聞記者、編集プロダクションを経てフリーに。サッカーやゴルフを中心に、さまざまなジャンルのスポーツを取材する。著書に『イ・ボミ 愛される力』(光文社)。【X】https://twitter.com/mwkim0727