『ＫＡＲＡ』の故ハラを性的脅迫…元恋人が慰謝料支払い拒否のワケ

〈皆さん、長い間待ってくれてありがとうございます。15周年記念にカムバック！ がんばって準備していますので期待してくださいね。11月に会いましょう〉

10月19日に自身のツイッターを更新したのは、ガールズグループ『ＫＡＲＡ』のメンバー、ギュリだ。『ＫＡＲＡ』は15年５月にミニアルバムをリリースして以来、活動休止状態に。今年11月に15周年記念アルバムを発売し、７年ぶりに復活することとなった。

しかし……。ファン待望の活動再開に水を差す事態が起きている。

「19年11月に亡くなった元メンバー、ク・ハラさん（当時28）をめぐる裁判で騒動が起きているんです。ハラさんは自ら命を絶ちましたが、その一因が元恋人でカリスマ美容師のチェ・ジョンボム氏（31）の言動だと言われています。ジョンボム氏は18年９月、交際していたハラさんに『芸能人生を終わらせてやる』と罵倒し暴行。全治２週間のケガを負わせたうえ、ハラさんとの性的行為を撮影した映像を流すと脅したんです。

流出した動画には、怯えたハラさんが泣きながら謝る様子が映っていました。騒動が表沙汰になると、19年５月にハラさんは自殺未遂を起こします。20年７月、警察はジョンボム氏を脅迫などの容疑で逮捕。裁判では『ハラさんにとてつもない精神的苦痛を味合わせた』とし、懲役１年の実刑判決が下されました。ジョンボム氏が刑を終えたのは、今年７月です」（韓国紙記者）

800万円の支払い命令も

法廷での争いは、これで終わらない。ハラさんの遺族が「脅迫や強要で自死にいたった」と、１億ウォン（約1040万円）の慰謝料を求めジョンボム氏を提訴したのだ。

「１審判決は10月12日に出ました。ソウル北部地裁は遺族の訴えの大半を認め、ジョンボム氏に7800万ウォン（約800万円）の支払いを命じたんです」（同前）

逮捕、起訴され実刑判決まで受けたジョンボム氏は、慰謝料の支払いに応じると思われた。ところが……。

「ジョンボム氏は判決を不服とし、スグに控訴状を提出したんです。ハラさんが亡くなったのは、自分の言動だけが要因ではないと考えているとか。確かに日本でも活動していたハラさんは、韓国のネットで激しいバッシングを受け心労が重なっていました。しかし、だからと言ってジョンボム氏の責任が免除されるわけではないでしょう。ジョンボム氏の誠意の感じられない対応に、批判が高まっています」（同前）

遺族やファンが心安らかにハラさんを弔える日は、いつおとずれるのだろうか。