<figure id="attachment_271309" aria-describedby="caption-attachment-271309" style="width: 3890px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="85c54c08"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/10/jpp042959734.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-271309" class="wp-caption-text">六本木にあるテレビ東京本社の入るビル（写真：時事通信社）</figcaption></figure>
〈『まぁそんなこともあるよね…ってないわ！』とノリツッコミしたくなるハプニングが起きた模様。個人的にはめちゃくちゃツボって笑いがとまらないです。『絶メシ』が好きな方はこういう緩さも込みで楽しんでくれそう〉
ツイッターでこう呟いたのは、女優の酒井若菜(42)だ。『絶メシ』とは、彼女も出演しているテレビ東京で放送されている『絶メシロード』 season２のことで、『孤独のグルメ』、『きのう何食べた？』などと並ぶ、テレ東のお家芸でもあるグルメドラマの人気シリーズである。
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「テーマはグルメ×車中泊です。平凡なサラリーマンの濱津隆之が絶滅しそうな絶品メシ＝絶メシを求めて週末１泊２日の旅をする物語。家族には内緒のおじさんのゆるーい冒険物語が受け入れられて20年４月のseason１放送から１回の特番を経て８月からseason２の放送開始となりました。今回のトラブルは直前の『世界卓球2022中国』が放送延長となったために８日放送予定の第７話の放送時間が繰り下がってしまったことで起きました。録画できなかった視聴者のために10日に再度、第７話を放送したのです。その際誤って、season１の第７話を放送してしまったのです」（ドラマライター）
10日、テレビ東京は番組公式Twitterで謝罪文を掲載した。
〈【お詫び】本日23:40～放送予定の『絶メシロード』season２ 第７話ですが、番組表と異なるseason１ 第７話を放送してしまいました。楽しみにしてくださっていたみなさま、大変申し訳ございません〉（番組公式Twitterより）
再放送とはいえ、ありえない大失態だ。同志社女子大メディア創造学科の影山貴彦氏は事の重大さを次のように指摘する。
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「もちろん社内では厳しく注意されていると思います。放送局として時間通りに事故なく放送するということは重大な業務であり、担当者だけでなく何重にもチェックはしているはずです。それらをすべてスルーしてしまったことはあってはならないミスです。ただ、再放送であったこと、テレビ東京十八番のグルメものというゆるい番組であったことで救われましたね。これが例えば『半沢直樹』のseazon２の第７話のファーストラン（封切り）にseason１の第７話が放送されたらどうなったか」
結局、season２の第７話は、最終回となる第８話放送前の14日午前10時35分から放送したが、関係者や視聴者はさぞ怒り心頭かと思いきや、そうではなかった。冒頭の酒井若菜のツイッター同様、他のツイッターでも、
「シーズン１観れてむしろラッキー」
「笑っちゃいました。偉い人、怒らないであげて」
等々、ほとんどが好意的なもの。実はテレビ東京では９日にも世界卓球の放送延長で、大人気アニメ『SPY×FAMILY』第１回目の放送時間が急遽変更となり、録画に失敗する人が続出。そのときツイッターで「録画失敗」がトレンド入りしたが、「テレビ東京だから仕方ない」というコメントも見られた。なぜみんなテレビ東京にはこうも優しいのだろうか。
<div data-friday-nextpage-lead="「テレ東は他のキー局とは違う」という驕り"></div>
「大きな事件や災害が起きたときに他局が横並びで緊急特番をやっていてもテレビ東京だけは番組欄どおりだという『テレ東伝説』は定番ネタですが、このスタンスに好感を持つ人が多いようです。湾岸戦争開戦時に『楽しいムーミン一家』をやっていたとか、18年の自民党総裁選のときには『マッドマックス２』を放送していてネットニュースにもなりました。けしからんと言う人も多いのですが、最近はその独自性が特にウケているようです」（テレビ東京番組制作会社プロデューサー）
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前出の影山氏は自身の経験を今回の騒動に重ねて次のように語った。
「僕もMBSの編成にいた駆け出しの頃、『まんが日本昔ばなし』の後に次の番組である『クイズダービー』のゲスト予告を入れる業務をしていました。ところが昭和天皇の崩御で番組が１週間休止になった翌週、予告も１週間ズレるのに本来の予定通りのものをそのまま流してしまった。当然、そのゲストは次の週のゲストのわけで、その日の番組には出ません。
全国ネットだし視聴率20~30％の時代です。言ってしまえば今回のテレ東よりも全然大ごとなんですけど、月曜に会社に行って上司に謝ったら怒鳴られもせず『うん、まあいちおう書類書いといてくれるか～？』で終わりでした(笑) 。 もしかしたら上司が僕のところに来ないようにしていてくれたのかもしれませんが、視聴者からの苦情もちらほらといった程度。80年代後半という時代もあったんでしょうね。まだテレビが愛されていて会社も優しかったですし、視聴者も寛容でした。
2022年という時代になって人を許したり許されたりということが互いに出来なくなっている、そんな時代だからこそ、なんだか許されてしまうテレ東は他局が羨む理想のイメージなのでしょう」
とはいうものの、危惧を抱くテレビ東京関係者もいる。
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「普通に考えれば起こりえない間違いをしてしまったわけですから、きちんと検証しなくてはいけない。『テレ東は他のキー局とは違う』という驕りが甘えになっていた可能性は否めません」
若者のテレビ離れが叫ばれる中、救世主ともいわれるテレビ東京だけに、再発防止をしっかり心がけていただきたいものだ。

時事通信社

六本木にあるテレビ東京本社の入るビル（写真：時事通信社） 〈『まぁそんなこともあるよね…ってないわ！』とノリツッコミしたくなるハプニングが起きた模様。個人的にはめちゃくちゃツボって笑いがとまらないです

間違えて別の回を放送…トラブル続きのテレビ東京が炎上しない理由

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