橋本環奈就任のウラで…『紅白』司会候補に挙がった「３人の女優」

今年の『NHK紅白歌合戦』の司会者が発表され、大きな注目を集めている。３年連続となる大泉洋（49）やNHKの看板アナの一人である桑子真帆（35）が選ばれる中、紅組の司会には橋本環奈（23）が選出された。

「昨年は２部の視聴率が過去最低を記録するなど、近年の『紅白』は苦戦が続いています。NHKとしてはテレビ離れが進む10代〜20代にも視聴層を広げたい。橋本さんは若者を中心に人気、知名度ともにバツグンですし、その点を加味しての人選だと思います。

一方で、今回の選出には驚きの声も上がっています。というのも、『紅白』の司会は朝ドラや大河ドラマなどNHKへの貢献度が高いタレントの登用が多い。実際に白組司会の大泉さんは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でキーマンとなる源頼朝役を演じています。一方の橋本さんはNHKの番組自体への出演歴が数えるほどしかなかったため、驚きの声が上がっています」（スポーツ紙記者）

順当に行けば朝ドラ『ちむどんどん』で主演を務めた黒島結菜（25）が選ばれるはずだった。しかし同番組の不振により、黒島は早々に候補者から外れてしまったという。橋本を除き、最後まで候補に残ったのは３人の女優だった。

「現在放送中の朝ドラ『舞いあがれ！』の福原遥（24）、『鎌倉殿』の小池栄子（41）という貢献度バツグンの二人に加えて、名前が挙がっていたのが上白石萌音（24）です。実は、上白石さんと橋本さんがW主演を務めた舞台『千と千尋の神隠し』の独占密着ドキュメントを撮影したのがNHKでした。これが配信を含めて好評で、さらに舞台自体の評判もとても高かった。そのことが“貢献した”と評価されたのです」（芸能プロ幹部）

名前の挙がった３名も、実績は十分だ。その中でも橋本が優先された理由はなんだったのか。

「基本的に紅白の司会は９月〜10月上旬までに決定します。『舞い上がれ！』は10月３日スタートで、現時点での貢献度は測れないところが大きい。まして『ちむどんどん』の前例がある以上、主演の福原さんは起用しづらかったのだと思います。また小池さんについては、『鎌倉殿』で共演する大泉さん起用の影響が大きい。同じ番組から何人も司会を出すのは憚られますからね」（前出・芸能プロ幹部）

最終的に上白石と橋本という２択となったという。決め手になったのは、来年の朝ドラ『らんまん』の主演を務める浜辺美波（22）の存在だ。

「上白石さんと浜辺さんは同じ事務所に所属しています。朝ドラヒロインという立場を考えると、浜辺さんは来年の紅組司会の可能性が高く、NHKとしては、２年連続で同じ事務所を起用することは避けたい。また、上白石さんには歌手としての出演枠もあります。そういった理由もあって、最終的に橋本さんに白羽の矢が立ったんです」

橋本の起用について、NHKの林理恵メディア総局長は「かわいらしいけど、腹の据わった、度胸のある方という印象もある。新しい風を紅白歌合戦に持ち込んでいただける方と期待しています」と明かした。橋本がどんな活躍を見せてくれるのか、今から年末が楽しみである。