<figure id="attachment_27145" aria-describedby="caption-attachment-27145" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ffd3b6cc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/1b03a084e25958fa6f1428cd5a3d70dd.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-27145" class="wp-caption-text">昨年12月23日、誕生日の一般参賀に応える天皇、皇后と皇太子、雅子妃。過去最高の８万2850人が参集した</figcaption></figure>
「私と今上天皇は１歳差です。会見で出た〝旅〟という言葉を聞き、その底意には戦争体験がある、とすぐに思いました」
ジャーナリストの田原総一朗氏(84)はこう語る。昨年12月、在位最後の誕生日会見に臨んだ天皇は、自らの人生を〝旅〟と表現し、旅の伴侶を続けた皇后への深い感謝を口にした。会見に出席した宮内庁記者の間から嗚咽(おえつ)の声が漏れるほど、天皇の言葉には人の心に迫るものがあった。田原氏が続ける。
「まざまざと覚えていますが、私が小学校５年生の一学期まで教師は『この戦争は米英の侵略戦争なんだ。だから我々は戦い、東亜の人々を解放しなければならない』と鼓舞していました。それが二学期になったら『あの戦争はしてはいけない間違った戦争だった』と教えられた。新聞もそうでした。子供心に、大人、それも偉い人ほど信用できない、と強烈に思った。それが私の生き方の原点です。
今上天皇も同じように感じたのは間違いありません。だから彼が旅を続けることの意義は、自らが足を運んで直接人々と会い、自分の目と耳で真実を確かめること。何かを判断するにあたり、人任せにしないということです。そこには一夜にして白が黒に変わった、あの体験がある。それこそが、『象徴としての責任』を果たすにあたって天皇が自分に課していることなのでしょう」
明仁天皇の旅は、退位によって終止符が打たれ、国民の象徴というバトンは皇太子夫妻に引き継がれる。
<figure id="attachment_27146" aria-describedby="caption-attachment-27146" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c9a30f03"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/65f3bcae3a7ad397804a3b151819d50b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-27146" class="wp-caption-text">1964（昭和39）年８月、テニスをする皇太子に水を差し出す美智子妃。この翌年、第２子の文仁親王が誕生する</figcaption></figure>
<figure id="attachment_27147" aria-describedby="caption-attachment-27147" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6b700b49"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/3362c097e57536df4067e8b739427a28.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-27147" class="wp-caption-text">1968（昭和43）年３月、苗場で浩宮徳仁親王とスキーを楽しむ皇太子</figcaption></figure>
<figure id="attachment_27148" aria-describedby="caption-attachment-27148" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1ad30703"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/b7f65c437d0e2377f4a3797dacb83fd5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-27148" class="wp-caption-text">1966（昭和41）年８月、国立公園大会出席のため、鳥取県に赴いた折の皇太子夫妻</figcaption></figure>
<figure id="attachment_27149" aria-describedby="caption-attachment-27149" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1f2387d9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/01/c271b93a5b3b1eef795964bd5101a3e8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-27149" class="wp-caption-text">1962（昭和37）年５月。宮崎県青島で美智子妃を撮影する皇太子</figcaption></figure>
＊呼称はすべて撮影当時のもの

講談社写真部、鬼怒川毅

昨年12月23日、誕生日の一般参賀に応える天皇、皇后と皇太子、雅子妃。過去最高の８万2850人が参集した 「私と今上天皇は１歳差です。会見で出た〝旅〟という言葉を聞き、その底意には戦争体験がある、とす

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