〈近年の不安定な社会事情もあり、婚活市場では、国立大卒、地主、外資系企業勤務などの高年収や高学歴などの要素を持つ男性である「ハイスペック男性」が大人気です。
例えば、９月30日にテレビ朝日の弘中綾香アナ（31）と結婚したのは、英語学習サービスを展開する会社社長。
９月に番組を降板した元フジテレビの加藤綾子アナ（37）も昨年、“一般男性”と結婚しました。お相手は約60店舗のスーパーマーケットを展開する年商2000億円の会社の経営者だそうです。
どちらも“一般男性”ではありますが、ただの“一般人”ではなく、ハイスペックな男性でした。「そりゃそうでしょうよ」と思った方も多かったのではないでしょうか。
でも、ハイスペックだからといって、みんながみんな結婚できるわけではありません。結婚相談所を運営していると、ハイスペックでも結婚できない男性が一定数いらっしゃいますし、相談所以外でもそういった話をよく聞きます。
ハイスペックでも結婚できない男性たちの特徴を、結婚相談所を運営し、成婚率全国トップ3（東日本唯一）のスーパー仲人士である、村上れ以子さんが解説します。〉
<figure id="attachment_271453" aria-describedby="caption-attachment-271453" style="width: 4110px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e8daf7f7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/10/aflo_14814482.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-271453" class="wp-caption-text">婚活業界は花盛りだが、ハイスペ男性であれば、誰でも結婚できるとも限らない（写真はイメージです/アフロ）</figcaption></figure>
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<h3>国立大卒の公務員（40代男性）はなぜ婚活中に３度も“破局”したのか</h3>
40代男性のAさんは、関東の国立大学を卒業し、年収800万円の都内中心部に住むエリート公務員。職場で出会いがないからと、結婚相談所の門を叩かれました。
物腰が柔らかく、ケンカなどしたことがないという穏やかな性格。筋トレが趣味で、顔立ちは整っています。
お見合いは順調に組めました。ハイスペック男性は、社会が不安定であればあるほど人気です。お見合いすれば、交際にもなります。
ところがAさんの場合、この交際が長いのです。
基本的に交際は３カ月、最長でも６カ月で成婚するかしないか決めるのがルールとなっている結婚相談所は多いのですが、Aさんは６カ月を目前にしても、プロポーズする気配がありません。
一度目と二度目は、女性側から「交際終了」の連絡がありました。三度目は、業を煮やした女性がプロポーズしてくれたのですが…彼は「はい」とは言いませんでした。
「どうしてお受けしなかったのですか？」とAさんに聞いてみたところ、「プロポーズを受けるのが正解かどうか、わからなかったんです」と答えたのです。
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<h3>30代資産家が浴びてきたある“呪いの言葉”とは？</h3>
30代男性のBさんは細身で、目鼻立ちがしっかりしているタイプ。資産家だった父が亡くなって、数億円の金融資産を相続しており、自身も一流大学を卒業して総合商社に勤めるエリートサラリーマンです。
２人兄弟の弟で、明るくて甘え上手な面もあり可愛がられる典型的な“弟気質”の性格です。東京の隣県にある広大な敷地に、母と兄と３人で暮らしていらっしゃいました。
そんなBさんは、ある優しいタイプの女性を知人から紹介されて、結婚を前提に付き合うことになったんです。意気投合して、すぐに結婚を強く意識しながら交際していたそうです。
ところが、この交際はほどなくして破談となりました。
理由は、デートのときに２人で決めたことが、次のデートで変わってしまうから。顕著な例が新居で、あるデートで「互いの職場に通勤するのに便利な場所にしよう」と言っていたのが、次のデートでは「僕の実家の最寄り駅でもいい？」となり、その次のデートでは「実家の敷地に新築しよう」と変わっていくんです。
結婚式場も、ドレスも、次のデートでは違う内容を切り出されて、もう無理…と思った女性から、別れを切り出されたそうです。
なぜ彼は、彼女と一緒に決めたことを覆したのでしょうか？　原因は彼の母親にありました。
50代の母親は生活力があるタイプではなく、息子たちに頼ることも多かったそうです。
「お母さんをひとりにしないでね」 
「老後の面倒を見てね」
と繰り返し兄弟に話していました。
新居に関するBさんの発言の変化にも、母親の希望が大きく反映されていたのです。
「もっとうちのそばに住めば？」 
「この敷地に住みなさいよ」
という母親の言葉を、そのまま彼女に伝えていたのですね。
ここまで、二人の男性の例を、個人が特定されないようにご紹介させていただきました。お二人とも、容姿も人柄も並以上で経済的にも安定している、ハイスペック男性です。それでも結婚するのに、足りなかったものがありました。
それがなにかというと…。
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お二人に共通していたのは、【自分の人生を自分で決めていない】ということです。おそらくこれまで、進学にしても就職にしても、両親や先生に「○○しなさい！」と言われ続けたのでしょう。
自分が進む道を自分で決めてきたのではなく、誰かに決められた道を疑いもせずに進んできたということです。ドキッとした人は多いのではないでしょうか。
それでも昔は、受け身であっても結婚できる“システム”が自然とできていました。結婚適齢期の独身者には、職場の上司や近所のおせっかいおばさんがお見合い話を持ってきてくれたのです。
今、そのような“システム”はありません。
個人情報保護法があるため、プライバシーに対して社会がナーバスになり、おせっかいおばさんの出番はなくなりました。
レールの上にいれば誰かが結婚させてくれる時代は、とっくに終わっています。結婚は自分でつかみ取るもので、受動的な人（特に男性）には無縁のものとなったのです。
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受動的で、自分の人生を他の人の意見で生きている。ハイスペックでも結婚できない、こういうタイプの人たちが結婚するためには、【自分の人生を自分で決められる人】に変わる必要があります。
ハイスペック男性は、婚活すれば、出会いのチャンスは多いでしょう。ご自身で決断できる人であれば、結婚するのは難しいことではありません。
婚活の場では、年収や学歴だけでなく、性格や考え方などのその人を構成するすべての要素を見られます。
年収や学歴などのスペックは変えられませんが、性格や考え方などの人となりは努力や心がけなどで少しずつでも変えることができます。まずはご自身の性格や考え方をご自身で知るために、家族や友人にアドバイスをもらうことから始めてみるのはいかがでしょうか。
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結婚相談所を運営し、成婚率全国トップ3（東日本唯一）のスーパー仲人士

村上れ以子

〈近年の不安定な社会事情もあり、婚活市場では、国立大卒、地主、外資系企業勤務などの高年収や高学歴などの要素を持つ男性である「ハイスペック男性」が大人気です。 例えば、９月30日にテレビ朝日の弘中綾香ア

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