性的暴行で逮捕4回…美容外科医が初公判で語った「悪どい手口」 | FRIDAYデジタル

性的暴行で逮捕4回…美容外科医が初公判で語った「悪どい手口」

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今年6月に逮捕された当時の竹沢被告(撮影:蓮尾真司)
今年6月に逮捕された当時の竹沢被告(撮影:蓮尾真司)

睡眠作用のある薬物を使用し、意識が朦朧となった女性に対して性的暴行を繰り返していたとされる都内の美容クリニック元院長で美容外科医、竹沢章一被告(43)の初公判が10月4日に東京地裁(小林謙介裁判長)で開かれた。

今年7月に逮捕されて以降、竹沢被告については、再逮捕が続いていた。いずれも、自身の経営するクリニックのスタッフらに対し睡眠薬を摂取させたうえで性交に及ぶという準強制性交等や準強制わいせつ、わいせつ略取などの容疑である。直近では4度目の逮捕が10月13日に警視庁より発表された。被害にあったとされるのは、これまでのように自身のクリニックのスタッフらではなく、患者だった。昨年12月に二度、手術後に全身麻酔で眠っている患者に対し、性的暴行を加えたとされる。容疑を認め「付き合っていた彼女と別れたことで精神状態がおかしくなった」などと話しているという。

再逮捕が続く最中の10月4日の初公判では、最初の逮捕のきっかけとなった「スタッフAさんへの事件」についての審理が行われた。一度目の逮捕から、身柄が勾留されている竹沢被告は、もともとツーブロックだったのか、伸びた坊主頭に中心部だけ長く伸びた髪の毛が残っているような不思議な髪型で法廷に現れた。

肉付きの良い体に白いワイシャツ、紺色ズボンを履き、弱々しく低い声で人定質問に答えたのち「間違いありません」と全て認めた「Aさんへの事件」は、起訴状や証拠などによれば、今年4月に起こった。前月に募集していた求人に応募してきたAさんはクリニックに採用され、4月1日から働き始めた。すると数日後、竹沢被告はAさんを食事に誘ったという。

銀座のスペイン料理店で飲食中、Aさんがトイレに立った隙に、被告はAさんの飲食物に睡眠薬を混入。これに気づかず飲食を続け意識朦朧となったAさんを自宅に連れ帰り、性交におよび、その様子を動画撮影した。翌日もクリニックの勤務があるため、深夜にAさんをタクシーで帰宅させたが、犯行はこれで終わらなかった。

竹沢被告は翌朝、タクシーでAさん宅に寄り、Aさんを乗せて出勤。いまだ調子が戻らないAさんに対して「元気になる薬を点滴してあげる」と言い、クリニック内でAさんに点滴の処置を施した。だが、被告が“元気になる薬”と言いながら点滴したのは、プロポフォールだった。これは生前、不眠に悩んだというマイケル・ジャクソンが使用していた強力な麻酔薬だ。再び意識朦朧となったAさんに対して、被告はふたたび性交に及び、そしてまた犯行の様子を撮影した。

Aさんは体に異変を感じ、同日中に知人らに相談したのち病院に行き「身に覚えのない皮膚変色がある」(証拠書類より)と医師に申告した。さらに警察に相談したことで捜査が始まり、竹沢被告の一度目の逮捕へと至った。

警察による再逮捕が続いている中、捜査も続いており、初公判は「他の事件の追起訴がある」として続行となった。追起訴はしばらく続く見込みだという。

  • 取材・文高橋ユキ

    傍聴人。フリーライター。『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社)、『暴走老人・犯罪劇場』(洋泉社新書)、『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『木嶋佳苗劇場』(宝島社)、古くは『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)など殺人事件の取材や公判傍聴などを元にした著作多数。6月1日に「逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白」(小学館)が新たに出版された

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