10月18日から、本田翼が主演を務める話題のドラマ『君の花になる』（TBS系）の放送が始まった。本田の役は挫折した元高校教師。ドラマは、本田がある事情で事務所から半年後にクビ宣告をされたボーイズグループ『８LOOM』が共同生活する寮の寮母になり、“トップアーティスト”を目指す彼らを支え、一緒に目標に向かって突き進みながら、やがて教師時代の情熱を取り戻していくという“青春群像劇”だ。
<figure id="attachment_272278" aria-describedby="caption-attachment-272278" style="width: 1851px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e9ce9503"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/10/aflo_111989632.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-272278" class="wp-caption-text">「演技が下手」と悪評が目立つが…（写真/アフロ）</figcaption></figure>
人気沸騰中の本田がTBSドラマ初主演ということで期待値が高まったのだが、キー局でドラマ制作を担当しているプロデューサーは、
「ドラマはネットでも大いに話題になっていましたね。『８LOOM』は劇中のグループですが、ドラマと連動してストーリーとタイアップする形で実際に楽曲の発表やライブなども予定されているようです。すでにライブハウスツアーや配信リリースも行われていて、ライブシーンが注目されていました。関連ワードがツイッター世界トレンドの１位になるなど反響が大きいですね」（ドラマ制作会社プロデューサー）
と語る。しかし、あるワードがトレンドにあがっていたことに注目が集まっている。そのワードとは『＃本田翼の演技』。
ドラマの初回終了後に、ネットではこんな書き込みが。
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《本田翼の演技が下手だってことは誰もが知っているのに誰もが知っている時からずっと女優しているの本当にすごいな　　自己認識どうなってるんだろう》
《本田翼の演技に耐えられない》
などなど、ドラマの中身はもとより、本田の演技にも話題が集まっているようなのだ。
今回のドラマでは若手の共演者が多く、なかでも高橋文哉は『仮面ライダーゼロワン』（テレビ朝日系）で主演を務めたいわゆる“戦隊モノ”出身の俳優だが、舞台の経験もあり、昨年第31回 TV LIFE年間ドラマ大賞 新人賞を受賞している。また今年７月、第32回『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022　 ニューウェーブアワード 男優部門を受賞するなど、注目株の若手俳優だ。
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宮世琉弥は18歳ながら、所属事務所の演劇集団で演技の勉強を重ね、すでにテレビドラマ16本、配信ドラマ４本、映画１本に出演するなど着々と俳優の道を歩んでいる。
さらに、本田を支える脇役には、竹中直人、夏木マリ、木南晴夏などの実力派が顔をそろえていることもあって、本田の演技力が嫌でも目立ってしまうという不運。
だが、本田の演技がこう言われてしまうのは、今に始まったことではない。
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テレビ誌のライターはこう語る。
「女優デビューは11年ですから、女優歴は10年を超しました。その間に出演したドラマは40本を超え、映画は18本、声優経験もあります。ですが、確かに“本田翼、うまいね”という声を聞くことはあまりないですね」
としたうえで、
「それでも、ちょっとずつ上手くなっている気はします。昔から“何を演じても〇〇〇”と言われる俳優がいます。元千葉県知事の森田健作さんがそうでしたし、木村拓哉さんもそう言われることを気にしていました。やがてそれも個性と受け入れられるようになりましたし、長く続けているうちに演技力がついて、演技に幅が出せるようになるものです。それは最近の木村さんを見てもよくわかります。
本田さんはというと、やはりもう少し経験を積んだ方がいい。特に、舞台は経験した方がいい。それから、演技力がつくまでは自分に合った役を引き受けるというのも大切なことです」（同）
一方で、これだけ演技力についてあれこれ言われてしまう本田をドラマに起用することについて、制作サイドはどう考えているのか。
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「本田さんは、21年上半期『タレントCM起用者数ランキング』で１位に輝き、Youtubeチャンネル『ほんだのばいく』の登録者数は221万人（22年10月27日現在）。インスタグラムのフォロワー数は336万人（22年10月27日現在）を超えています。ファンイベントを開催すれば軽く１万人を集めるなど、人気は絶大です。本田さんが出ていればその姿を見たいというファンは多いです。それに、いま視聴率はコア視聴率を重視するようになりましたからね。ネットの声はそれほど気にせず、逆に話題になることでドラマを観てみようとする人が増えますから」（ドラマ制作会社プロデューサー）
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また、元毎日放送のプロデューサーで同志社女子大メディア創造学科の影山貴彦氏は、本田がテレビに出続けている理由をこう分析する。
「本田さんには、ほかの女優や俳優にはない華がありますからね。これは努力や事務所の力などでつくられるものではない、彼女だけの才能です。『華』という得難い才能を持っていることを、業界人は高く評価しています。制作サイドからすれば、華のあるタレントがドラマや番組に出てくれることはとてもありがたい。撮影の現場が明るくなりますし、作品全体にも艶が出る。艶が出ると、『またこのドラマを観たい』と思う人が増えていく。
多少のネット上の悪評や評判には目をつむっても、ドラマや映画の主役として起用したい魅力が彼女にはあるんです」
そして、気になる本田の将来についてこう続ける。
「いまや数多くの名作に出演するようになった井川遥さんですが、20代のころは演技について酷評されていた記憶があります。それでもドラマや舞台などの仕事を続けることで、力をつけていき、その評価をはねのけました。本田さんも同じ。10年後、20年後の女優としての成長を、視聴者も楽しむ余裕や視点を持つとよいのでは」（同）
本田翼こと『ばっさー』が名女優と呼ばれる日は来る。その時を、ファンは首を長くして待っている。

宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

佐々木博之

10月18日から、本田翼が主演を務める話題のドラマ『君の花になる』（TBS系）の放送が始まった。本田の役は挫折した元高校教師。ドラマは、本田がある事情で事務所から半年後にクビ宣告をされたボーイズグルー

本田翼の演技がどれだけ叩かれても「業界評価」が高まる納得理由

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