1億円かけたのに…人気YouTuberのマイホームを巡って騒動

「1億円かけてマイホームを建てたら…」

登録者数105万人を抱える人気YouTuberの吉田製作所が、契約先の日本ハウスホールディングスを動画で強烈に批判し、話題となっている。 

「ガレージに車が入らない」欠陥が発覚

問題となっているのは、吉田製作所が日本ハウスHDと契約して今年5月に着工された通称「1億円マイホーム」だ。

吉田製作所は自らが設計したこの「1億円マイホーム」をYouTubeで動画のネタとして何度も取り上げており、登録者の多くがその行き先を見守っていた。

そしてついに10月に引き渡しとなったのだが、そこで衝撃の事実が発覚。ビルトインガレージを想定していた場所に車が入らないのだと言う。

車が入らない原因は家の高さ。道路との段差が33センチもあるため、スロープをつけたとしても車の底がガレージの床とこすれてしまい、車が入れられないと吉田製作所は主張している。

「改善案がひどい」と激怒

この「ガレージに車が入らない」欠陥について、吉田製作所は日本ハウスHDに対応を要求。

1回目の改善案は前述の「スロープをつける」というものだったが、公道にはみ出すほど長くないと結局は車が入らず、違法でもあるため受け入れられなかったとしている。

続く2回目の改善案ではガレージ入り口の床を削り、ガレージ内にもスロープを作ることで車を入れるという提案だったが、この提案に対して吉田製作所は「マジで酷かった」とブチ切れ。

提出された図面のいい加減さや、スロープ設置後も道路との段差が10センチあるためタイヤが乗り越えられないこと、床を削るには基礎の鉄筋を切る必要があること、それをしたうえで入る車はホンダのN-VANだけであり、N-VANでも床とのクリアランスが1.6センチしかないことを考えると人が乗って車が沈んだ場合、結局は底をこすることになるのではないかと怒りをあらわにした。

それが今回の批判動画の公開につながったというわけだ。

吉田製作所は減額を要求するも…

こうした対応を受けて、吉田製作所は日本ハウスHDに対して「車を入れる方法を考える」か、「ガレージ相当分を減額する」か、「家を建て直す」か、「契約を破棄する」かを要求。

これに対して日本ハウスHDの回答は「減額、立て直し、契約破棄については受け入れられない」というものだったと吉田製作所はTwitterで明かしている（現在はその投稿を削除）。

吉田製作所は「最悪の場合、訴訟も辞さない」と投稿していたが、どうなるかは不明だ。

日本ハウスHDへの影響は甚大

ただ、これらは全て吉田製作所による一方的な主張にすぎない。

実際にどのような契約だったのか？　とくにビルトインガレージを想定しているという場所は、設計図では「倉庫」になっていることは吉田製作所も認めている。

ということは車が入らなくても日本ハウスHDに法的な責任は求められないようにも感じられるが、今回の批判動画による影響は大きいと言える。

まず、吉田製作所の批判動画は記事執筆時点で80万回も再生されており、上記で紹介した情報が80万人に伝わってしまった状態と言える。

また、検索エンジンのGoogleに「日本ハウス」と入れると「吉田」や「吉田欠陥」といったキーワードが候補として表示されるようになっており、契約を検討している人からすればその候補から外す理由にもなりうるだろう。

いまのところ日本ハウスHDは何の発表もしていないが、ここまで騒ぎが大きくなってしまってはさすがに外部への対応が必要になってくるのではないだろうか……。