梶谷隆幸、井納翔一、山口俊…巨人FA補強失敗の「意外な理由」 | FRIDAYデジタル

梶谷隆幸、井納翔一、山口俊…巨人FA補強失敗の「意外な理由」

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20年オフに井納(左)と梶谷を獲得し笑顔の原監督(画像:時事通信社)
20年オフに井納(左)と梶谷を獲得し笑顔の原監督(画像:時事通信社)

10月7日と25日に戦力外通告を受けた井納翔一(36)と山口俊(35)、10月23日に自由契約となった梶谷隆幸(34)……。

いずれも、巨人がFAで獲得した選手たちだ。だが、3人とも鳴り物入りで入団したにもかかわらず戦力として大きく貢献したとは言いがたいだろう。

「井納は、21年に巨人へ加入以来わずか1勝。同じ時期に入団した梶谷は1年目の成績が打率.282、4本塁打でしたが、今季は腰椎椎間板ヘルニアの手術の影響で1軍出場はありませんでした。4年契約のため、来季は育成として再契約する見通しです。

唯一目を引くのが、19年に15勝4敗の成績で、最多勝、最多奪三振、最高勝率のタイトルを獲得した山口でしょう。しかし巨人で初めてポスティング制度を利用し、移籍したトロント・ブルージェイズでは2勝4敗とサッパリ。昨季途中に巨人へ出戻ってからの2年間では、2勝しかあげていません」(球団関係者)

井納が頭部8針「恥ずかしすぎる理由」

メジャーでは結果を残せなかった山口(画像:AP/アフロ)
メジャーでは結果を残せなかった山口(画像:AP/アフロ)

3選手は、いずれも巨人に移籍する前はDeNAに在籍していたが、獲得に疑問をていする声はあった。

「特に梶谷と井納の獲得に関しては、球団内にも疑問視する人はいました。確かに梶谷は俊足好打の魅力的な選手ですが、慢性的な腰痛や右肩の違和感などケガが多かった。DeNAに在籍した14年間で、年間通じて1軍で活躍できたのは2~3年しかないんです。

井納は、性格的に『紳士たれ』をモットーとする巨人に合うかが疑わしかった。19年オフの契約更改で年俸を聞かれ『ウィキペディア(ネット上の百科事典)を見てください』と答えるなど、奔放な言動で『ハマの宇宙人』と呼ばれていましたから。巨人に移籍した21年3月には、ジャイアンツ球場(巨人の2軍施設)で頭部を8針縫う大ケガをしています。理由はグラウンドへ通じる階段を下りる際、最後にジャンプして鉄柵に頭をぶつけたから。原辰徳監督は『恥ずかしすぎる』と呆れていました」(同前)

近年、巨人がFA補強で成功したと言えるのは広島から獲得した丸佳浩ぐらいだろう。なぜ巨人のFA戦略は、うまくいかないのだろか。

「FA補強の目的の一つが、ライバル球団の戦力を削ぐことにあるからです。同じセ・リーグの有力選手なら、ケガなど多少の問題があっても味方に引き入れ脅威を少なくしようと考えているのでしょう。決断は全権を担っている原監督に一任されます。結果からみれば、原監督の決断が正しかったかどうか、はなはだ疑問ですが……」(同前)

10月27日に、巨人の元ヘッドコーチ・岡崎郁氏のユーチューブチャンネルに出演した原監督は、動画内でこう語っている。

〈外国人にしても戦力補強にしても、非常に重要な作業です。今年のジャイアンツは、(育成に力を入れ)ほとんどおカネを使っていない。戦力補強という点で少々貯金もあるようなので、使ってくれるということです〉

今オフの積極的なFA補強を明言した原監督。過去の「失敗」を糧にできるか、手腕が問われる。

14年11月に行われた日米野球では日本代表に選ばれた井納(画像:アフロ)
14年11月に行われた日米野球では日本代表に選ばれた井納(画像:アフロ)
ブルージェイズで結果を残せなかった山口(画像:AP/アフロ)
ブルージェイズで結果を残せなかった山口(画像:AP/アフロ)
  • 写真時事通信社 AP/アフロ

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