滝沢秀明氏 ジャニーズ事務所を突如退社でJr.に広がる「動揺」
芸能界に激震が走ったと言っても過言ではないだろう。タッキーこと滝沢秀明氏がジャニーズ事務所を突如退社したのだ…。
タッキーは’18年12月をもって芸能活動から引退し、裏方に回ることを発表した。その後、ジャニーズ事務所の副社長と系列のジャニーズアイランドの社長に就任し、後進の育成・指導に励んできた。
タッキーは、故・ジャニー喜多川氏の精神を引き継ぐ後継者と言われていて、事務所になくてはならない存在だったはずなのだが…。スポーツ紙のジャニーズ担当記者はこう語る。
「タッキーが芸能活動を止めると言ったとき、ジャニーさんから『プレイングマネージャーでもいいんじゃないか』と諭されたと聞きました。しかし彼は“生半可に人の人生は扱えない”、“中途半端な気持ちでは絶対やりたくない”と裏方に徹することを決めたといいます」
そして、増えすぎて煩雑となっていたJr.を整理して、『Snow Man』や『SixTONES』をデビューさせ、最近では自身が監督・監修したグループ『Travis Japan』がメジャーデビューを果たしている。
しかし、実は一時期、Jr.のデビュー廃止の動きが見られたときがあった。
「’17年の春頃でした。Jr.のダンスレッスンの際に振付師のSさんが、事務所側の“お達し”を伝えたのです。それが今後Jr.は“CDデビューという形はとらない”ということでした。そして“進路に迷ったら相談してくれ”と言ったそうです」(元ジャニーズ事務所関係者)
インターネットの音楽配信が盛んになり、CDにこだわる必要がなくなったという意味合いだったのだろうが、CDデビューを夢見ていたJr.たちは相当ショックを受けていたという。
一説には、増加の一途をたどり、数百人という規模にまで膨れ上がったJr.を整理するための方針転換ではないかとささやかれたりもしたが、とにかく目標を失って意気消沈するJr.が続出。なかには退社を決意した者もいた。そこに、救世主として現れたのがタッキーだった。
「タッキーは、芸能活動を止めると決める前からずっとJr.のことを考えていました。グループを結成したJr.たちはまだましかもしれませんが、研究生のような形で長年くすぶっている人たちもいます。タッキーはJr.全員がちゃんと生活できるようにしてあげようと真剣に考えていましたね」(女性誌記者)
裏方に回ったタッキーが、Jr.たちのために精力的に活動をしていたことは誰もが知るところ。
『Snow Man』や『SixTONES』を再編成してデビューさせただけでなく、タッキー自らが各テレビ局を回って営業活動をしていて、
「タッキーがスーツ姿でJr.のリストを持って営業に来てたよ」
と、テレビ局の人間が驚いたのは有名な話だ。
救世主だったタッキーが退所してしまったら、残されたJr.はどうなってしまうのだろうか。
「CDデビューがなくなると言われたとき以上に、Jr.の間には動揺が走っています。今のところ大胆な動きは見えませんが、経営サイドと同じようにタレントサイドにも何か動きがありそうです」(芸能プロ関係者)
タッキーの退社で、Jr.の未来は大きく変わりそうだ…。
- 取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)
- PHOTO:西 圭介
芸能ジャーナリスト
宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中