<figure id="attachment_273902" aria-describedby="caption-attachment-273902" style="width: 4134px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="82493750"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/aflo_63882629-1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-273902" class="wp-caption-text">俳優・中川大志との熱愛が発覚した橋本環奈。事務所公認の恋愛のようだが…</figcaption></figure>
橋本環奈と中川大志が交際していることが明らかになった――。
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『女性自身』は、橋本が愛犬を連れて中川の住むマンションを訪れているところを捉えている。記事によれば、橋本が中川のマンションから仕事に向かっており、そこには事務所の車が迎えに来ていた。そこからふたりの関係は事務所公認であることがわかる。
『女性自身』は双方の事務所に取材しているのだが、雑誌が発売された時点では事務所は何もコメントしておらず、このことからもふたりの交際が濃厚であることが見て取れる。というのも、橋本はNHK『紅白歌合戦』の司会をすることが発表されており、世間の注目度はかなり高い。
「事務所としても下手なスキャンダルは避けたいところ。事実無根なら完全否定のコメントを出すでしょう。後日スポーツ紙の取材に“プライベートは本人に任せています”というコメントを発表しています。交際発覚のときに事務所が出す標準的なコメントで、肯定でも否定でもありませんが、業界的には“肯定”と取るコメントです」（ワイドショースタッフ）
中川は現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で畠山重忠を演じ、９月18日の放送回では壮絶な討ち死にをした。『畠山ロス』が生じたほどだ。ふたりの交際発覚は大きな盛り上がりを見せると思われたが、１週間経ってほぼ沈静化した状態に見える。
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橋本・中川の交際報道が出る少し前に、事務所が同様のコメントを出した交際報道があった。
広瀬すずと山﨑賢人の半同棲交際報道だ。
<div data-friday-nextpage-lead="橋本環奈と広瀬すずの共通点とは…"></div>
超人気俳優同士ということで世間はザワついたが静まるまで時間はかからなかった。その後は後追い報道もなく、最近では話題にも上がらなくなった。
２つの交際報道が短い時間で収束したウラには
「プライベートは本人に任せています」
というコメントが大きく作用している。事務所が交際の事実を認めたということ、つまり２人の交際は「事務所公認」ということになる。
今年は「花の82年組」アイドルたちの40周年に当たるが、その頃のアイドルたちはほとんどが「恋愛禁止」だった。
最近は契約書に「恋愛禁止」を盛り込む事務所も珍しくないが、当時は契約書になくとも“アイドルの恋愛はご法度”が暗黙の了解だった。そのため、アイドルが集合する番組のスタジオでは連絡先の交換をしないようにマネージャーが目を光らせていた。
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そんな監視の目をうまくすり抜けて、アイドルたちが青春を謳歌していたことは、昔のアイドルがトーク番組などでよく語っている。最近も『FRIDAY』のインタビューで早見優が昔を振り返り、
「当時、私たちは恋愛禁止だったけど、ある時、同世代の歌手の男の子が楽屋でこっそり『新しいアルバム出したから聴いて』とアルバムを手渡してくれたんです。それを家に帰って聴いてたら、歌詞カードの隅っこに『電話ください』って電話番号が書いてあったことがありました。もちろんお手紙なども一度だけじゃなくて……」
と語っていて、隙を見て電話番号を渡していたタレントは多かったようだ。当時はまだ、携帯電話は普及していなかった。自動車電話はあったが、よほどの大物でなければ所持している人はおらず、電話といえば自宅の固定電話しかなかった。
そうやって連絡が取れて交際がスタートしても、デートするのは至難の業だ。
テレビが娯楽のトップにあったような時代だから、アイドルたちの顔を知っている人は今以上に多かった。街を歩いていればすぐに顔を指される。
未成年であれば隠れ家的なバーにも行けない。自家用車の運転を禁止されていたタレントも多く、したがってデートはお互いの家ということが多かったのだ。
これは、当時創刊が相次いでいた写真週刊誌にとって好都合だったのは言うまでもない。
交際しているカップルの情報が入った場合、どちらかの家で張り込んでいれば写真を撮れるわけだから。当時は、昨今の高級タワーマンションのようなセキュリティが堅固なマンションは少なく、あってもせいぜいオートロックだ。
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カメラマンにとっても写真に収めるのはそうそう難しいことではなかった。アイドルたちを週刊誌の攻撃から守るにはどうしたらいいか。当時から事務所サイドはあの手この手を使い、週刊誌から逃げようとしたが、これといった方法は見つからず、事務所と週刊誌のせめぎ合いが続いた。
「アイドルといっても若い男女です。恋愛くらいしたくなるのは自然なこと。それを事務所が押さえ込んで、万が一、ドル箱が“辞めます”なんてことになったら、事務所の損害は大です。昔は二人で手を取り合って『恋の逃避行』なんていうのもありましたが、そんなことをされたら一大事です。
報告を受けたら交際を認める事務所が徐々に増えていきました。自然な流れでしょう。事務所公認となれば送迎は事務所車がつかえますし、マネージャーや事務所のスタッフがしっかりガードしますから週刊誌も姿を捉えにくくなります」（女性誌記者）
そして時代は大きく変わった。そもそもアイドルの恋愛が禁止だったのは、ファンが離れてしまうことを懸念してのことだったが、今どき、若者の恋愛に異を唱える人などいないだろうし、ファンも寛容だ。特に好感度の高いタレント同士の場合は、悔しがってもそれでファンを辞める人は少ない。ネットでは概ね好意的な意見のほうが多い。さらに、
「好感度の高い人気者同士の交際は悪い印象を持たれることがなく、発覚してもイメージさえ崩れなければ、仕事に影響が及ぶことはありません。事務所としては仕事に影響が出なければいいわけですから、反対してへそを曲げられるより、認めてフォローするほうが得策です」（老舗芸能プロマネージャー）
また事務所が交際を認めることはマスコミ対策にもなるという。
「交際を否定されたりすると、報じた週刊誌はもちろん、それ以外の雑誌も新たな証拠を掴もうとして取材を始めますが、公言されてしまうと、その後、一緒に食事しているとか買い物していたとか、なにか報道が出ても世間の反応は“付き合ってるんだからいいんじゃない”で終わってしまいます。
取材する側もやりがいがないですから、執拗に追いかけることはしなくなります。特に最近の若者は芸能人の恋愛・交際にそんなに興味を示しませんからね。記事にする意義がなくなります」（前出・女性誌記者）
そんなワケで事務所が交際を認めると報道は早く沈静化するということがわかる。つまるところ『事務所公認』はタレントを守り、かつ最良のマスコミ対策となるわけだ…。

宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

佐々木博之（芸能ジャーナリスト）

2017 TIFF/アフロ

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