<figure id="attachment_274337" aria-describedby="caption-attachment-274337" style="width: 1134px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ea28986e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/1ed2fb01ef4a0ccaea0ec2a7f97a2fa7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-274337" class="wp-caption-text">『インスタントジョンソン』のじゃい(50)／写真・佐藤隼秀</figcaption></figure>
しばしば「人生の縮図」とも言われるギャンブル。「生涯収支マイナス2億円君」で知られる霜降り明星・粗品をはじめ、借金してまでギャンブルを続けて芸の肥やしにする芸人もいるなか、逆に大勝ちして話題を集める芸人もいる。
今年8月、9370万円という万馬券を的中させたのが、お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃい(50)だ。5レース連続で1着馬を予想する「WIN5」で、12万円を元手に大金を手にした。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
芸能界きっての「穴党」として知られるじゃいは、芸能人の競馬の払戻金ランキングで上位を独占するほどの武勇伝を持つ。
前述の9300万円超をはじめ、&#8217;12年12月には3700万円、&#8217;14年1月には4300万円、そして&#8217;20年12月に6400万円と、数千万円規模の当たりを連発。&#8217;20年10月に立ち上げた自身のYouTubeチャンネルでも度々、数百万円から数千万円単位の馬券を的中させた動画を公開している。
しかし、今年の6月、じゃいは30年近くギャンブルを続けてきた中で、はじめて借金をしていたことを明かす。追徴課税で、数千万円単位の額を請求されたのだ。話は遡って、&#8217;21年秋のこと。
「急にスーツ姿の男性2人がウチに来たんですよ。誰かと思ったら税務署の職員で『家を調べさせてください』と。ケータイが繋がらなかったから、直接自宅を訪れたそうです。まあ別にやましいことはなく、競馬で儲けた分の税金も納めていたので、家を調べてもらい、職員たちは通帳や過去の資料など持っていきましたね。
そうしたら今年の春、数千万円単位の追徴課税が来たんです。金額は、ざっとマンションが買えるぐらいですかね。過去5年ほど、ハズレ馬券を経費として申請していた時期があったのですが、それが結局認められず、（控除額が減ったことで）追加で税金を納めることに。毎月かかる利息もシャレにならないので、一気に返済しようと思い、一時的に両親と妻に借金をしました。
なぜこのタイミングで税務署が来たのか謎でしたが、家を調べられている時、税務署の職員は『あなたのYouTubeチャンネルを登録している』と言っていたんです。きっとそこから儲けているのを知って、あたりをつけてきたんでしょうね」
<div data-friday-nextpage-lead="相方からカンパが……"></div>
皮肉にも、派手に勝ちすぎたゆえに、税務調査に入られたじゃい。相方から「これ使ってくれ」と、お金をカンパするような旨の連絡もあったという。
しかし、借金からわずか数ヵ月後、じゃいは前述の9300万円の払戻金で借金を完済。借金をしていた時期も、軍資金を捻出して競馬を続け、結果的に競馬で借金を返すことに成功した。
「身内に迷惑をかけたのはしんどかったですが、正直、多額の税金を取られたことは大したことじゃないし、競馬への熱自体も全く変わらなかった。自分としてはちゃんと資金に見合った賭け方をしているし、トータルでプラスになると分かったら攻め続けますよ。
9300万円を当てて借金を返した際は、ファンから『大逆転劇だ！』と反響も大きかったですが、自分としてはいずれ巻き返せると思っていたので、感情がたかぶることも特には……。基本的にそんな喜怒哀楽がないほうですし、9300万円を当てた時も、100万円を当てた時と喜びの度合いはそこまで変わらなかったですね」
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
淡々と語るじゃいだが、こうした姿勢も「ギャンブルで勝つために身につけた術」だと続ける。
「損得に執着しすぎたり、勝ち負けに一喜一憂したりする人は多いですが、そういう人は大抵ギャンブルに向いていない。ギャンブルでの敗因の大半は『当てて儲けたい』『負けを取り返したい』といった、感情や欲だと思ってます。
僕は基本的にポジティブ思考で、辛い出来事が起こっても、それを単純に不幸だと捉えず、いずれ好転するだろうと思うようにしています。ある時期負けていようと、税金を取られようと、最終的に勝てれば問題ない。ギャンブルを通して、物事を点で捉えないというか、物事を俯瞰して見られるようになり、精神面が成長しましたね」
<div data-friday-nextpage-lead="劇場でウケたほうが嬉しい"></div>
今後も、税金を払いながら競馬を続けていくと語るじゃい。競馬で儲けた金の使い道も「特にない」というが……。ギャンブルにこだわる理由とは。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
「単純に賭け事はやりたくてやっていますし、競馬はスポーツとしての側面もあるので観ていて楽しいですね。多額の税金を取られ続けたとしても、『競馬は素晴らしいものだ』ともっと広めていきたいですよ。
別に儲けた金で銀座のクラブに行きたいとか、1億を超えた馬券を当てたいとか、そういう目的はまったく……。まあ目標というか、普通に家族と笑って暮らせればそれでいいかなと。もちろんギャンブルで稼いだ金で家族を養うわけじゃないですし、今も給料だけで充分生活はできてるんで。
今では競馬の仕事が多いですが、それは流れに身を任せただけで、そもそも僕の本職は芸人ですから。やっぱり芸人が一番やりたい仕事ですし、これからもずっと芸人を続けていきたい。馬券で9300万円を当てるより、劇場でウケたほうがよっぽど嬉しいですし、それはずっと変わらないですよ」
「一生ギャンブル、一生芸人」を貫いて、じゃいはこれからも生きていく。

1995年生まれ。大学卒業後、競馬関係の編集部に勤め、2021年頃からフリーランスに。趣味は飲み歩き・競馬・読書

佐藤隼秀

9300万円超の万馬券を当てたお笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃい。芸能界きってのギャンブラーは、過去にも数千万円級の馬券を的中しているが、ある日税務署が家に突然押しかけたという。

9300万円超の万馬券を当てた「人気芸人」の家に税務署が来た日

あなたへのオススメ

関連記事