芸人の間で大注目！？『ケンシロウによろしく』が支持されるワケ

今、笑いのプロである芸人の間で、ひそかに流行しているギャグ漫画がある。

それが「週刊ヤングマガジン」で連載中の『ケンシロウによろしく』だ。本作は、漫画を紹介するテレビ番組『川島・山内のマンガ沼』（日本テレビ系）内の企画「このマンガがすごい！芸人楽屋編2021」にもランクインし、かまいたちの山内健司（41）からも「お笑いセンスが相当高い」と絶賛されるほどだ。

同作は、子供の頃ヤクザに母を奪われ復讐を誓った少年・沼倉孝一が、『北斗の拳』の主人公・ケンシロウに憧れ、暗殺拳を学び一人前の漢へと成長する物語。しかし、“天才”となった彼の拳に宿ったのは殺しの技術ではなく、人をシアワセにするマッサージのテクニックだった。復讐に燃える男のちぐはぐマッサージコメディで、ネット上でも「アホすぎて面白い」「新感覚のギャグ漫画」「ツボに詳しくなるし、笑いのツボに入る」と絶賛されている。

作者は顔・年齢・性別非公表の「謎」の漫画家、ジャスミン・ギュ氏。京都精華大学のストーリーマンガ科を卒業したのち、2015年からヤングマガジンにて『Back Street Girls』を連載。ヤクザ3人が組長の思い付きでアイドルを演じることになった、という奇抜な設定のギャグ漫画で、テレビドラマ化、実写映画化もされた。

芸人も唸らせるコメディセンスが人気の『ケンシロウによろしく』だが、連載が始まるまでには様々なハードルがあった。国民的作品である『北斗の拳』にあやかったストーリーということもあって、『北斗の拳』に関する許可取りが必要だったのだ。ビッグタイトルを前に、担当編集者は最初躊躇したという。しかし作者の

「どうしても『北斗の拳』をオマージュしたマッサージ漫画をやりたい」

という熱意に押されて、編集者も

「難しい関門を突破してでもこの作品を世に出したい」

と説得されたという。

許可取りは問題なく行えたようで、『北斗の拳』の原作者である武論尊氏からは「怒ってないよー」と言われたという。一方、作画の原哲夫氏に至っては単行本第1巻に推薦帯までもらっており、まさかの「お墨付き」。

ちなみに、担当編集者によると、ジャスミン・ギュ氏本人もマッサージが上手だという。これからも古きを温めて新しきを知る新感覚コメディ『ケンシロウによろしく』の展開に注目だ。

『ケンシロウによろしく』を購入するならコチラ