コロナの療養期間なのに…二階俊博「ノーマスク演説」強行に物議 | FRIDAYデジタル

コロナの療養期間なのに…二階俊博「ノーマスク演説」強行に物議

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11月10日、JR和歌山駅前に候補者の応援のために駆けつけた二階議員。選挙カーの上からノーマスクで聴衆に語りかけた
11月10日、JR和歌山駅前に候補者の応援のために駆けつけた二階議員。選挙カーの上からノーマスクで聴衆に語りかけた

11月10日朝、JR和歌山駅前には、この日告示された和歌山県知事選の応援のために大勢の政治家や関係者が集まっていた。そのなかには、和歌山を地盤とする自民党の重鎮・二階俊博衆議院議員(83)の姿もあった。

「同じく和歌山を地盤とする自民党・世耕弘成参議院議員と二階さんが水面下で暗闘を繰り広げ、結局、二階さんが推した岸本周平前衆議院議員を県知事選に擁立することで決着しました。自らの健在ぶりを県下に示すことに成功した二階さんは、予定時刻の30分も前にJR和歌山駅前に到着。応援演説では『岸本さんを推そうと一丸となっていることを嬉しく思う。これからの県政のために、力を頂きたい』と声を張り上げていました」(自民党和歌山県連関係者)

集まった関係者に笑顔で挨拶して回るなど、意欲的に動いていた二階氏。しかしいま、二階氏のこの一連の活動が地元で物議を醸しているという。

「11月5日、二階さんの事務所は『3日以降、発熱の症状があり5日に医療機関を受診したところ陽性だった』と発表している。つまり、11月10日はまだコロナの療養期間のはずだったんです。それなのに、二階さんは選挙カーにのぼり、ノーマスクでしゃべりまくっていた。地元の支援者たちは『おいおい、大丈夫なのか……』と話し合っていましたよ」(同前)

二階氏が街頭演説を行った和歌山市は、コロナ感染者の療養期間について、「発症日を0日目として7日間は自宅療養してください」と定めている。事務所発表のとおり二階氏が11月3日に発症したとすれば、11月10日は間違いなく療養期間である。にもかかわらず、二階氏はわざわざ東京から和歌山にまで駆けつけたわけだ。

なぜ、療養期間を守らなかったのか。ルールを破ってまで選挙応援に駆けつける必要があったのか。本誌の取材に対し、二階氏の事務所は次のように文書で回答した。

「感染症の専門医の指示のもと、東京都の定める療養期間のルール及び感染予防の行動に従って適切な行動をしているところです。以上」

ちなみに、東京都福祉保健局のホームページにも、「発症日を0日として7日間経過し、かつ、症状軽快から24時間経過している場合、8日目から療養の解除が可能です」とはっきりと書いてある。二階氏が言う「東京都の定めるルール」とは何を指しているのか……。

11月15日、全国の感染者数はおよそ2ヵ月ぶりに10万人を超え、コロナの脅威は再び高まってきている。率先して対策に当たらなければいけないはずの二階議員が、自分だけは特別だと考え療養期間を守らなかったのだとすれば、批判は免れないだろう。

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