追悼・松原千明さん 離婚直後にハワイで見せていた晴れやかな笑顔
11月16日、女優・松原千明さんが移住先のハワイで亡くなっていたことを『NEWSポストセブン』が報じた。死亡が確認されたのは10月8日のことで、享年64だった。死因などの詳細は不明だが、報道によれば、最近の松原さんは体調が悪く、部屋に引きこもっていたという。
「松原さんは父が時代劇俳優、母は宝塚歌劇団卒業生という芸能一家に生まれ、1980年に日本人離れした抜群のスタイルでカネボウのキャンペーンガールに選ばれ一躍人気タレントになりました。頭の回転が速く、気丈な態度で歯に衣着せぬハッキリした物言いも当時の女性タレントとしては珍しく、人気番組『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)の初代秘書役に抜擢されました。初代局長の上岡龍太郎さん(80)の毒舌に負けない名秘書ぶりが懐かしいですね」(民放テレビ番組関係者)
その年に、石田純一(68)と結婚し、1990年に長女・すみれ(32)を出産。96年に、石田の不倫が発覚した。この時のワイドショーの直撃取材で石田が発したとされる、
「不倫は文化だ」
という発言が問題となり、連日追いかけられる大騒動に発展した。そんな日本の芸能界に嫌気がさし、松原さんはすみれと共にハワイに移住。99年4月に石田との離婚が成立した。
「離婚に際して松原さんは石田さんから、都内のマンションと子供の養育費として月150万円の権利を得たことで、ハワイでの生活を安定させることができたのです」(スポーツ紙記者)
本誌は、正式離婚の2日後、ハワイで松原さんを直撃していた。黒く健康的に日焼けをした松原さんは、本誌の問いかけに、
「ノーコメント」
と、一切答えてはくれなかったが、吹っ切れた笑みを浮かべていたのが印象的だった。
2015年、石田と松原さんはすみれと共にテレビで共演。石田が過去の過ちを二人に謝罪すると、松原さんは、
「ありがとう。あなたから頂いた大事な宝物(すみれ)があるから生きていける」
と、感謝の言葉を述べていた。
いまはただ松原さんの冥福を祈りたい。


写真:中井川俊洋(1,2枚目)金沢智康