森保ジャパンが「死の組」を突破する唯一の方法 | FRIDAYデジタル

森保ジャパンが「死の組」を突破する唯一の方法

名将・風間八宏が戦略面、野人・岡野雅行が精神面から緊急提言!

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強豪相手に森保監督はどんな采配を見せるのか。今大会は交代枠も5人に増加。監督がゲームに与える影響も増えている
強豪相手に森保監督はどんな采配を見せるのか。今大会は交代枠も5人に増加。監督がゲームに与える影響も増えている

グループリーグでスペイン、ドイツ、コスタリカの「死の組」に入った日本。ベスト8進出を目標に掲げているが、実際は予選突破すら危ぶまれる状況だ。

決勝トーナメント進出には何が必要なのか。川崎フロンターレを常勝軍団に育て上げた実績を持つ名将・風間八宏(やひろ)氏が重視するのはボール支配率だ。

「強豪相手に日本がボールを持つことは難しいです。守備に回る前提で、相手に思うようにやらせないことが重要。そのためには相手陣内から積極的にプレスにいくことが必要です。相手がボールを持つ展開は仕方ないですが、支配率が60%を超えているときは危険で、前からの守備が機能していないことを意味します。理想は55%対45%くらいで推移したい。アグレッシブな守備を実現するために、必要なことを考えなければいけません」

守備の中心選手として、風間氏は二人の代表戦士の奮起に期待する。

「一番のキーマンはMFの遠藤(航・29)です。対人プレーの強さを表すデュエル勝利数が今季のブンデスリーガで1位。代表チームでも守備の要(かなめ)です。ポルトガルリーグで活躍する守田(英正・27)も1対1に強く、得点にも絡める。中盤の二人に加え、ベルギーリーグで好調のFWの上田(綺世・24)や前田が前線からプレスをかけ続ければ、強豪国と言えど、簡単にはペースを掴めないはずです」

理論上は可能でも、完遂できるかは別問題だ。さらにW杯となると、独特の緊張感が選手にのしかかる。メンタルを制御するためのコツを、元日本代表FWで”野人”の異名を持つ岡野雅行氏が語る。

「事前準備をしっかりやったら、あとは余計なことを考えず、試合でどんだけアホになれるかだと思います。かっこよさより、できることをピッチで表現するしかない。緊張しやすい選手は、なるべく早くボールに触ることです。ボールを触る回数に比例して、緊張は和らいでいきますから」

二人に予選リーグの展望を聞くと、両者とも1勝1敗1分けで2位通過と予想した。風間氏が言う。

「鍵を握るのは3戦目のスペイン戦。日本と似たスタイルだけに、戦術を徹底できれば勝てる可能性が十分にある」

岡野氏も、経験をもとにエールを送る。

「サッカーは何があるかわからない。だから日本にも十分チャンスはある。自分とチームメイトを信じて戦ってほしい」

攻撃的なプレスを武器に自信を持って戦えば、決勝トーナメントの扉はおのずと開かれるはずだ。

圧倒的な対人性能を武器に日本の守備を牽引する遠藤。大会直前に頭部を負傷するも、無事に初戦には間に合う見込みだ
圧倒的な対人性能を武器に日本の守備を牽引する遠藤。大会直前に頭部を負傷するも、無事に初戦には間に合う見込みだ
守備的な選手の守田だが、今季はリーグ戦で3得点を挙げるなど攻撃力も成長。好調を維持したまま、初のW杯に臨む
守備的な選手の守田だが、今季はリーグ戦で3得点を挙げるなど攻撃力も成長。好調を維持したまま、初のW杯に臨む

『FRIDAY』2022年12月2・9日号より

  • PHOTO長浜耕樹(遠藤、守田) Laci Perenyi(森保)

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