技術もカネも桁違い!観戦が楽しくなるW杯「5つのトリビア」 | FRIDAYデジタル

技術もカネも桁違い!観戦が楽しくなるW杯「5つのトリビア」

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ついに開幕したカタールW杯。決勝が行われる12月18日まで約1ヵ月にわたり、熱戦が繰り広げられる
ついに開幕したカタールW杯。決勝が行われる12月18日まで約1ヵ月にわたり、熱戦が繰り広げられる

ついに開幕した「FIFA W杯2022」。開催地のカタールは、秋田県よりも少し狭い中東の国だ。経済は石油・天然ガス収入に大きく依存し、潤沢なオイルマネーで国民は所得税がかからない。おまけに医療費、電気代がタダで、一人当たりGDPが世界一になったこともあり、一時はもっとも裕福な国と呼ばれていたほど。

そんなカタールW杯は、初の中東かつ11月の開催とはじめてづくし。ゆえに試合外でも話題が目白押しだ。ここでは厳選した5つのトリビアを順にご紹介したい。

1つ目の注目トピックは「桁外れなスケール」だ。スタジアムの建造やインフラ整備などの開催費用の合計は2290億ドル(約32兆1000億円)以上。これは前回のロシア大会の6780億ルーブル(約1兆5500億円)の約20倍となっている。

賞金総額も総額4億4000万ドル(約616億円)と史上最多だ。優勝国には4200万ドル(58億8000万円)、日本の目指すベスト8に入れば1700万ドル(23億8000万円)が支払われる。ちなみにロシア大会の賞金総額は4億ドル(約560億円)、優勝賞金は3800万ドル(53億3000万円)だった。

全面にコンテナが置かれた「スタジアム974」。大会の負の遺産を残さないためのコンセプトだという
全面にコンテナが置かれた「スタジアム974」。大会の負の遺産を残さないためのコンセプトだという

2つ目のトピックは「奇抜なスタジアム」。今回、8会場のうち合計で7つが建築されたが、中でも注目を集めているのが「スタジアム974」だ。こちらは974個の輸送用コンテナと鉄筋を組み合わせたスタジアムで、まるっと解体が可能。大会終了後は、実際にコンテナとして使用される予定である。

世界的建築家の故ザハ・ハディド氏が設計した「アル・ジャヌーブ・スタジアム」は別の方向で注目を集めている。屋根の外観がカタールの伝統的な漁船「ダウ船」をイメージしているのだが……。中央に楕円形の斬り込みが入ったデザインが女性器を連想させると一部で揶揄されてしまった。

さらに「宿泊施設」にも注目したい。日本代表の本陣は、「Radisson blue Hotel Doha」という4つ星ホテル。カタール市内にあり、名前に「blue」と入っていることから、縁起がいいとして日本でも報じられた。日本の初戦の対戦相手、ドイツはカタール中心部から100kmほど北部へ移動するズラル・ウェルネスリゾート。砂漠地帯に立つ高級ホテルで、周囲をぐるりと高い壁に囲まれており、チーム事情は完全に秘密にされている。2戦目のコスタリカは、“カタール最古”となる1950年代に作られたスポーツクラブを練習場として使用している。3戦目のスペインが陣取るのは“カタールの東大”といわれるカタール大学で、トレーニング設備と宿舎を兼ねている。

最新テクノロジーにより、誤審がない大会を標榜する。ボールに内蔵されたセンサーは、ゴールラインを割ったかどうかも正確に判定するという
最新テクノロジーにより、誤審がない大会を標榜する。ボールに内蔵されたセンサーは、ゴールラインを割ったかどうかも正確に判定するという

4つ目のトピックは「冷却システム」だ。11月でも気温が30度を超えることも珍しくないドーハだが、全8スタジアムのうち、7会場で内部の気温を冷却する「アドバンスド・クーリング・テクノロジー」が導入されている。事前のデータでは、ピッチ内は16度まで下げることができたとされており、むしろ肌寒いくらい。快適な条件で試合できることは、選手はもちろん、観戦するファンにとってもうれしい限り。

最後は「最新テクノロジー」を挙げたい。公式球にはモーションセンサーが埋め込まれている。さらにスタジアムには12個の専用カメラが設置され、ボールや選手の動きを追跡し、選手がオフサイドの位置でボールを受けたら、AIから自動で審判員へアラートが届くのだ。この「セミ・オートメーテッド・オフサイド・テクノロジー」と呼ばれる技術は解析時間も数秒程度なのでジャッジする時間を掛ける必要がなくなるという。

世界で最も人気のあるスポーツ・サッカーの祭典。白熱する試合以外にも目を引くポイントが満載なのだ。

初の中東開催に、国内はすでにお祭りムード。過去最大規模となったサッカーの祭典を制するのは、果たしてどの国か
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  • 写真Lcai Perenyi

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