ジャニーズと「韓国系」に席巻…紅白歌合戦 窮地の一手の背景 | FRIDAYデジタル

ジャニーズと「韓国系」に席巻…紅白歌合戦 窮地の一手の背景

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来年に平野紫耀を含め3人が脱退することが決まっている『King&Prince』も紅白出場を決めたが…
来年に平野紫耀を含め3人が脱退することが決まっている『King&Prince』も紅白出場を決めたが…

年末大みそかの『第73回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、様々な議論を呼んでいる。

やはり強いのはジャニーズ事務所。例年“ジャニーズ枠”と称され、昨年は7組が出場したが、今年は6組。ジャニーズ事務所イチ押しの『なにわ男子』が初出場を決め、今年デビュー25周年の『KinKi Kids』、『関ジャニ∞』の関西3グループ、そこへ滝沢秀明氏の名残を残す『Snow Man』『SixTONES』が加わり、先日メンバー3人の脱退が発表された『King&Prince』も滑り込んだ。

「事務所的にはSexy Zoneを入れたかったようですが、バランスを考えてこの布陣にしたのでしょう。注目は来年メンバー3人が脱退するキンプリ。5人体制ではラストとなるだけに、どのようなステージを見せるか」(音楽関係者)

今年の大みそかは昨年に引き続き、日本テレビでダウンタウンの『笑ってはいけないシリーズ』が放送されず、フジテレビもRIZIN興行から撤退したため、NHK的には“数字を狙える”チャンスとなる。同時に視聴者層の若返りを意識した番組作りも進めなければならない。そこで出場歌手を見渡すと、目を引くのが“韓国系”の多さだ。

紅組では若者に絶大な人気を誇る『TWICE』のほか、韓国事務所STARSHIPエンターテインメント所属の6人組ガールズグループ『IVE(アイヴ)』、BTSなどのレーベルを擁するHYBE初の5人組ガールズグループ『LE SSERAFIM(ル セラフィム)』、3年連続出場の『NiziU』は日本人のみの9人組だが、所属事務所は韓国のJYPエンターテインメントだ。

白組では韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版で結成された、日本人の男性11人グループ『JO1』が初出場。吉本興業と韓国事務所による合弁会社LAPONEエンタテインメントの所属だ。

’11年の紅白では東方神起、KARA、少女時代の韓国系3組が出場し話題となったが、今回は5組。前出の音楽関係者は

「K-POPはNHKが欲しがっている若者に人気がありますからね。対照的に割を食ったのは“純日本”のAKB&坂道グループ。今年の出場は乃木坂46と日向坂46の2組だけになります」

と語る。

上記韓国勢でいえば、元HKT48の宮脇咲良が在籍するLE SSERAFIMで気掛かりな点がある。同グループは今年5月にミニアルバム『FEARLESS』でデビュー。日本含む世界13カ国のiTunesのアルバムチャートで1位を獲得した。

他方でまだ日本デビューしておらず、日本語楽曲のストックがない。同じく初出場のIVEが10月に日本語シングルを出しているだけに、ネット上では

「LE SSERAFIMは韓国語で紅白を乗り切るつもりなのか…」

という声が上がっている。

「視聴率低迷が叫ばれる紅白歌合戦ですが、日本を代表する音楽番組であることに変わりはない。多様性の時代であり、大半の人は受け入れるとは思いますが、ネットを中心に一部の視聴者層から反発を招く恐れはある。その一部を中心にバッシングが起こるのでは、と懸念している人もいる」(テレビ関係者)

今回発表された出場歌手の中に、待望論が巻き起こっていた中森明菜と松田聖子の名前はなかった。前者は8月末に突如ツイッターを始め活動再開を宣言。後者は昨年の紅白に出場が決まっていたが、直前に愛娘の神田沙也加さんが亡くなり、出場を辞退していた。NHKは現在も交渉中の歌手が存在すること匂わせているが…。

気付けばジャニーズと韓国系に“ジャック”された形の今年の紅白。お茶の間を満足させられるか――。

  • PHOTO近藤 裕介

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