漫画界初の挑戦!?『サンダー3』がバズっている「納得の理由」 | FRIDAYデジタル

漫画界初の挑戦!?『サンダー3』がバズっている「納得の理由」

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『サンダー3』 漫画:池田祐輝

第1話が雑誌掲載された段階で「次にくるマンガ大賞2022」にノミネートされた異例の注目作の第1巻が発売され、大きな反響を呼んでいる。

その作品名は『サンダー3』。2022年5月6日、「月刊少年マガジン」6月号に第1話が掲載されるやいなや、Twitterで大バズリ。「ストーリーにも、画力にも驚いた」「不思議なマンガ。続きが気になる」などの感想が次々と投稿された。

扉絵は詰め襟学生服を着た男子3人組と犬をかかえた女の子で、昭和感が漂う“ヘタウマ”な、ほのぼの日常マンガにしか見えない。主役は、顔も頭も体力もパッとしない中学生のぴょんたろう、ひろし、つばめの3人組。3人の話題といえば、ぴょんたろうの妹・ふたばのことやエロいこと、人気マンガ雑誌「じゃんぴ」のこと。

ところが、学校の先生から借りた“あるディスク”が突如、異次元と繋がり、ふたばが宇宙人に攫われてしまう。ぴょんたろうたちはふたばを探して異世界を大冒険。つまり本作は「ほのぼの日常系マンガだと思って読み始めたら、実はマルチバースバトルマンガだった」のだ!

絵柄も壮大な仕掛けのひとつ。その落差に刮目せよ!

主人公のひとり、ぴょんたろうの妹ふたばが異世界で逃げ惑う一場面。精巧なメカとふたばの絵のギャップが目を引く

異次元世界には、実写のようなリアルすぎる背景と頭身が高い今風の絵柄のキャラクター、そしてやたら精巧に作り込まれた巨大宇宙戦艦や武器が登場する。緻密な背景描写が目を引く『AKIRA』や『GANTZ』などの名作に勝るとも劣らない筆致は圧巻だ。

ところが3人組はマンガ的な頭身のまま。そのため、異次元の住民たちに「アニメだ」と言われて、珍しがられている。実際に2種類のまったく異なる絵柄が混在する誌面からは、なんともいえない不穏な空気が発せられており、「ヤバそう」という読み手の感覚をじわじわ刺激してくる。ここまで真逆の絵柄が混在する作品は、長い漫画史の中でも過去に類を見ない。斬新すぎる仕掛けこそ、バズっている最大の要因だ。

コミックス第1巻では、ぴょんたろうたちが「異次元」で生きている自分自身に会いに行ったり、ヘンな宇宙人に会ったりと急展開の連続! 2種類の絵柄の衝突と理屈抜きの衝撃展開の連続で、読んでいるうちに脳ミソがバグりそうなヤバさが癖になる本作。今後の展開も楽しみだ。

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  • 取材・文中村美奈子

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