退所騒動もどこ吹く風…『紅白』ジャニーズが6組出場のウラ事情
ジャニーズ事務所の副社長だった滝沢秀明氏(40)と、『King&Prince』メンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の退所が発表されてから約3週間が経った。しかし、その余波はいまだに収まる兆候が見えない。
一方で16日に発表された「第73回NHK紅白歌合戦」には、ジャニーズから6組が選出。初出場となる『なにわ男子』に加え、『関ジャニ∞』、『KinKi Kids』、『SixTONES』、『SnowMan』、さらに渦中の『King&Prince』も出場する。昨年よりも1組多い出演となったが、そこには事務所の強い意向が働いたという。制作会社関係者が明かす。
「紅白出場のジャニーズタレントは事務所とNHKとの話し合いで決められます。直近の10年間は平均して5〜6組が登場していますね。紅白の出演者は9月〜10月上旬に決定しますが、その時点ですでに一連の退所騒動の火種は燻っていました。事務所としては、騒動が表沙汰になってもジャニーズ帝国は盤石とアピールするため、是が非でも出演数を減らすわけにはいかなかったんです」
中でも事務所が最も期待を込めて送り出すグループがある。初出場となる『なにわ男子』だ。
「ジャニーさん(喜多川・享年87)の最後のプロデュースが『King&Prince』、タッキーが育て上げたのが『SixTONES』と『SnowMan』なら、今の事務所が推すのは昨年デビューした『なにわ男子』です。シングルは平均70万枚を売り上げ、メンバーそれぞれが多岐にわたって活動しています。この1年間で大衆に認知されてきてはいるものの、まだ突き抜けた存在になっていません。だからこそ、事務所としては紅白出演をきっかけに、国民的人気アイドルグループへの足掛かりを作りたいという思惑があるわけです」(芸能プロ関係者)

『なにわ男子』の売り出しが重要ミッションである一方、6組をねじ込んだ背景にはもう一つ別の狙いもあるという。
「松本潤(39)が来年の大河ドラマ『どうする家康』で主演・徳川家康役を務めます。一連の騒動後の年末紅白でジャニーズ出演組数が減れば、来年の大河にも悪影響が出かねないという懸念もありました。事務所としてはジャニーズタレントの存在感を見せつけ大河への弾みをつけたかった。そういう狙いもあり、例年通りの出場数となったようです」
中心人物たちの相次ぐ退所で、揺らぐジャニーズ。果たして、狙い通り紅白と大河で状況を好転させることができるのか。
写真:近藤 裕介(1枚目)