歴史的勝利の立役者・鎌田大地…元コーチが見ていた「怪物の片鱗」 | FRIDAYデジタル

歴史的勝利の立役者・鎌田大地…元コーチが見ていた「怪物の片鱗」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
ドイツ戦にトップ下で先発出場した鎌田。市場価値はチーム最高額となる2200万ユーロ(約44億円)と評されており、名実ともに中心選手として、活躍が期待されている
ドイツ戦にトップ下で先発出場した鎌田。市場価値はチーム最高額となる2200万ユーロ(約44億円)と評されており、名実ともに中心選手として、活躍が期待されている

大金星に、日本中が湧いた。

カタールW杯グループリーグで、ドイツ代表との初戦に臨んだ森保ジャパン。前半を1点ビハインドで折り返すも、後半に堂安律(24)と浅野拓磨(28)がゴールを挙げ、逆転。W杯で4度の優勝を誇る強豪国相手にジャイアントキリングを成し遂げた。

歴史的勝利の立役者の一人となったのが、トップ下のポジションで攻撃のタクトを振った鎌田大地(26)だ。ドイツ1部ブンデスリーガのフランクフルトに所属する鎌田は、リーグ戦での経験を活かし随所で光るプレーを披露。オフサイドとなった前田大然(25)の先制点の起点になるなど、日本の攻撃を牽引した。

試合後には「本当に勝てると思っていた。結果で証明できてよかった」とコメント。強豪相手にも臆することなくプレーし、日本の攻撃を活性化させた
試合後には「本当に勝てると思っていた。結果で証明できてよかった」とコメント。強豪相手にも臆することなくプレーし、日本の攻撃を活性化させた

「日本人に足りない、いい意味でのふてぶてしさがある。あまり環境に染まらないというか。意見もはっきり言うし、目標のために何が必要なのかを自分で判断できる子です」

鎌田の人柄を、このように語るのはJリーグのクラブを中心にフィジカルコーチを務める津越智雄さんだ。鎌田がJ1のサガン鳥栖でプレーしていた2015年に指導した経験を持つ津越さんは、「当時から世界を見据えていて、非常に意識が高い選手だった」と振り返る。

「大地はもともと海外志向が強くて、むしろそこしか見ていないように映りました。2016年には『そろそろ欧州でやりたい』と言うので、一緒に海外のトップリーグを観戦しに周ったこともあります。サッカーが盛んなイタリア、ドイツ、イングランドを巡り、4試合を観戦しました。大地が一番感銘を受けていたのはセリエAのユベントス。世界トップレベルのスピードと強さを直接観れたことは、刺激になったようです。

ほかの代表選手と比べてフィジカル面は高いわけではないし、なんなら普通より下くらい。でも当時からプレーの選択スピードが図抜けていました。認知や判断が早いので、相手の狙いを外して、自分のタイミングでプレーできる。ブンデスリーガで戦う中で、武器である判断スピードはさらに磨かれたと思います」

メディア露出が少ないため、物静かな性格と思われがちな鎌田。しかし、普段のキャラクターは真逆だという。

「練習中は結構喋るんですよ。思った時に『こうしたほうがいい』とか口に出してブツブツ言っている。突発的にね。直感的に違うと思ったら、『何これ?』とすぐに聞ける選手ですね」

物怖じしない性格と的確な判断力を武器に、W杯でさらなる活躍が期待される鎌田。津越さんも「大きな舞台ほど結果を出すのが大地です」とエールを送る。

攻撃のキーマンが、日本をグループリーグ突破に導く。

所属チームでは、今季は公式戦22試合に出場。12得点を挙げるなど好調を維持する。代表でも、その得点力に期待がかかる
所属チームでは、今季は公式戦22試合に出場。12得点を挙げるなど好調を維持する。代表でも、その得点力に期待がかかる
  • 写真JMPA代表撮影

Photo Gallery3

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事