<figure id="attachment_277460" aria-describedby="caption-attachment-277460" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c59a8a24"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/2019062518045.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-277460" class="wp-caption-text">19年５月、短冊に思いを書く阿炎（左）と御嶽海（画像：共同通信社）</figcaption></figure>
「本当に迷惑しかかけてなくて……」
阿炎（28、西前頭９枚目）が目頭を抑える。11月場所で初優勝をとげた直後の、土俵下でのインタビュー。不整脈で入院中の師匠・錣山（しころやま）親方（元関脇・寺尾）への感謝の言葉を述べようとして、思わず感極まったのだ。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
阿炎は、東前頭筆頭の高安、大関・貴景勝との三つ巴になった決定戦で連勝。「負けると思って土俵に上がることはない」と、自信をもって臨んだ大一番だった。13年５月の初土俵から９年余り……。ようやく念願の賜杯を手にした。
「阿炎の最高位は小結で、三役の力が十分ある力士です。大関と対戦しても、力負けしません。これまで優勝経験がなかったのが不思議なくらいです」（相撲協会関係者）
それほど実力があるにもかかわらず、阿炎は21年３月場所では西幕下56枚目まで降格した。原因は、阿炎自身の問題行動にある。
「たびかさなるトラブルが、協会内で問題視されたんです。まず19年11月に仲の良い力士と悪ふざけをして、口や手首をガムテープでしばった姿を動画にアップしました。ネットでは『イジメだ』と大炎上。協会は、錣山親方と阿炎を厳重注意しました。
この事件をキッカケに、協会はＳＮＳに関する講習会を実施します。ところが研修後の取材で、阿炎は報道陣へ問題発言をしました。騒動の当事者にもかかわらず、『寝ていたので何も聞いていませんでした。爆睡していた』と答えたんです」（同前）
<h2>「オファーまってま～す。主演で！」</h2>
<figure id="attachment_277465" aria-describedby="caption-attachment-277465" style="width: 3059px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="14853df0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/aflo_101123697.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-277465" class="wp-caption-text">大好物のシーフードのカップ麺で体重を増やしているとか（画像：アフロ）</figcaption></figure>
阿炎はサービス精神旺盛の力士だ。18年１月場所で敢闘賞を受賞した際には、支度部屋で異例のピースサイン。19年５月場所では、こう発言し周囲を驚かせた。
「オレが（出身の）埼玉で一番強い。（大ヒット映画『翔んで埼玉』の）オファーまってま～す。主演で！」
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
ファンを喜ばせているうちは良いが、ルールを違反したとなれば協会も黙っていない。騒動となったのが、20年３月場所の行動だ。
「場所中に、キャバクラへ複数回通っていたことが発覚したんです。当時は新型コロナウイルス感染拡大を受け、協会は不要不急の外出を禁止していました。しかも阿炎は当初『（キャバクラに行ったのは）場所前と場所中の２回』と虚偽報告。実際には複数回通っていたことがわかり、協会は厳罰に処すことを決定しました」（同前）
20年８月の理事会で下った処分は３場所の出場停止と、５ヵ月50％の減俸。阿炎を落胆させたのは、厳罰だけではない。
<div data-friday-nextpage-lead="新婚早々に新妻と別居したワケ"></div>
「同年６月に結婚した、美しい奥さんとの問題です。別居することになったんですよ。協会は教育と戒めのため、阿炎を部屋住みにすることを義務づけます。新婚生活を許さず、猛省をうながしました」（スポーツ紙担当記者）
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
処分が明け、阿炎は21年３月場所で西幕下56枚目から再スタートした。白星を重ね、同年７月場所で再入幕。ビッグマウスも影をひそめ、「集中することだけを考えている」と殊勝な発言を続けていた。何が阿炎を変えたのだろう。
「言動はヤンチャでも、もともと相撲に対する姿勢は真摯でした。自分のために協会や関係者に頭を下げ謝罪した師匠の姿を見て、土俵外の行動も変わった。恩人に迷惑をかけ、申し訳ないという気持ちが強まったのでしょう。
新婚の奥さんにも、寂しい思いをさせてしまっているという思いが強かったようです。その奥さんがデキた方なんですよ。一連の騒動後は阿炎を甘やかさず、『洸助君（本名）らしいけど、さすがにダメでしょう』と叱ったそうです」（同前）
逆境を乗り越えての初優勝。ようやく支え続けてくれた師匠と美人妻に恩返しをし、吉報を届けられた。
<figure id="attachment_277466" aria-describedby="caption-attachment-277466" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="31332a49"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/aflo_101123699.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-277466" class="wp-caption-text">奥さんは同じ小学校の３歳年下で看護学校の卒業を待って結婚した（画像：アフロ）</figcaption></figure>

共同通信社　アフロ

前頭の阿炎が11月場所で初優勝を決めた。「イジメ」動画で炎上も研修会では居眠り、コロナ禍でのキャバクラ通い……。奔放の言動でたびたび相撲協会から注意を受けたお騒がせ力士。彼を支えた美人妻とはーー。

イジメ炎上にキャバクラ通い…初Ｖ・阿炎「どん底を支えた美人妻」

Photo Gallery全3枚

あなたへのオススメ

関連記事