松本伊代「落とし穴で腰椎骨折」バラエティ番組でケガ絶えないワケ | FRIDAYデジタル

松本伊代「落とし穴で腰椎骨折」バラエティ番組でケガ絶えないワケ

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堀ちえみ、早見優とともに『キューティー・マミー』として活躍していた松本伊代(中)
堀ちえみ、早見優とともに『キューティー・マミー』として活躍していた松本伊代(中)

タレントの松本伊代が、TBS系バラエティ番組『オオカミ少年』の11月24日の収録で、番組サイドが用意した落とし穴に落下した際に腰椎を圧迫骨折し全治3か月程度の大けがを負ったことが分かった。

松本は同番組内の『ソクオチ』という企画に参加。落とし穴の上に立った解答者がクイズに挑戦し、不正解だった場合、床が開き落し穴に落ちるという企画だ。

穴の中はウレタンのスポンジでクッションを敷き詰めていたというが、事故は起こってしまったという。

TBSは松本に謝罪した上で

《この企画は過去に2回行っており、今回も事前にシミュレーションを繰り返し行い、着地する場所にはウレタンを大量に敷き詰め衝撃を吸収するなど安全対策に努めておりましたが、このような結果となり、大変申し訳なく思っております。今後、同様のことが起こらないよう、番組制作に際しての安全管理をさらに徹底してまいります》

とコメントを発表した。

「色んな年代層の出演者を揃えようと番組は意図していたのかもしれませんが、高所から落ちる場合、腰を痛めたり、筋力がなければ膝で顎を強打したりする可能性もあるのでは。今回はクイズで不正解の場合落とされるということですが、ドッキリだった場合、不意打ちなのでさらに危険が伴うでしょう」(スポーツ紙記者)

今に始まったわけではなく、バラエティ番組ではタレントが骨折などの大けがをすることが全くなくならない。BPOが青少年のイジメなどにつながらないよう“痛みを伴う笑い”に注意喚起をする中、いまだにバラエティ番組では派手なアクションを伴う危険な演出が好まれるようだ。

「残念ながらドッキリでタレントに危害を加えたり、落とし穴に落としたりなどの演出は画的にも派手ですし笑いの鉄則である“緊張と緩和”が非常に簡単に作ることができる。しかも関係ない人が落ちたり、助けようとした人が落ちたりと笑いの“副産物”もあるため視聴率も良いんです。

落とし穴はロンドンブーツ1号2号やとんねるずなどが得意とする手法でしたが、今ではどんなバラエティ番組でも多用しています。しかし公表されていないだけで、実際過去にはタレントを走った状態で落として、勢い余って穴の反対側の縁に顔面を強打するというケースもありました。穴の工事も高額ですし危険は伴うがゴールデンの番組であれば予算も多いので、未だに採用しているのです」(テレビ局関係者)

過去には落とし穴で凄惨な事故が起きたことがある。’11年石川県かほく市で新婚の夫婦が犠牲になったのだ。

「テレビの撮影ではないですが、夫の誕生日のサプライズのために、妻が友人たちと一緒に大崎海岸の砂浜に深さ2.5mの巨大な落とし穴を掘った。そして妻は夫と一緒に穴に落ちるという演出だったが、その夫婦は砂に埋まってしまい2人は窒息死してしまいました。

妻が夫を驚かせたい、喜ばせたいと考えてやったことと思われますが、幸せな家庭を築くはずの新婚夫婦は帰らぬ人となってしまったニュースは、衝撃的でしたね」(ワイドショー関係者)

“落とし穴とサプライズ”――これだけ聞くと、一般人がバラエティ番組の影響を受けたのではないかとどうしても感じてしまう。「おもしろければいい」という安直な演出でなく、公共の電波で流している自覚が必要なのではないだろうか…。

  • 写真共同通信

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