幕下降格から初V! 阿炎 お騒がせ力士を改心させた師匠の献身 | FRIDAYデジタル

幕下降格から初V! 阿炎 お騒がせ力士を改心させた師匠の献身

炎上・キャバクラ通い……破天荒すぎる言動で一時は引退危機に

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11月27日、大相撲九州場所で阿炎(あび)(28・西前頭9枚目)が初優勝を飾った。阿炎といえばこれまでも何かと注目を浴びてきた、お騒がせ力士だ。

貴景勝(左)と高安と3人での優勝決定戦「ともえ戦」を勝ち抜いた阿炎。足を高く上げる「美四股」が人気
貴景勝(左)と高安と3人での優勝決定戦「ともえ戦」を勝ち抜いた阿炎。足を高く上げる「美四股」が人気

「’19年11月、仲のいい力士と悪ふざけをし、口や手首をガムテープで縛った姿をSNSにアップし、大炎上したんです。その後、相撲協会のSNS研修会でも『寝てたし、何も聞いてねえし』と発言するなど、破天荒な振る舞いが目立っていました」(スポーツ紙担当記者)

さらに’20年7月には、コロナ禍でのキャバクラ通いが発覚。出場停止と減給処分を受け、幕下まで降格した。一時は引退危機に瀕したが、相撲協会は錣山(しころやま)親方のもとに住みこんでの出直しを命じる。

「元々厳しい錣山親方が『私の監督責任の問題です』と協会に頭を下げ、阿炎を手元に置いて献身的に指導していました。今場所中も不整脈で入院中の師匠は、彼に毎日メールを送っていたそうです。師匠の熱意に阿炎は改心し、真面目に相撲と向き合うようになった。その結果が今回の初優勝につながりました」(同前)

元相撲協会外部委員で漫画家のやくみつる氏は、阿炎の課題を指摘する。

「今場所の阿炎は素晴らしかった。来場所にも期待できます。さらに大関・横綱を目指すなら、押し相撲一辺倒から進化が必要です。何より、錣山親方の監視がなくても稽古場から自宅へ遊ばずにまっすぐ帰る真面目さが不可欠でしょう」

阿炎は初Vで、ようやく師匠に恩返しができたようだ。

優勝後には「(親方には)迷惑しかかけてこなかったので、少しでも喜んでもらえたら」と話し、涙をぬぐった
優勝後には「(親方には)迷惑しかかけてこなかったので、少しでも喜んでもらえたら」と話し、涙をぬぐった

『FRIDAY』2022年12月16日号より

  • PHOTO共同通信社

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