【試し読み付】『ジャイアントキリング』でわかる日本代表の快進撃 | FRIDAYデジタル

【試し読み付】『ジャイアントキリング』でわかる日本代表の快進撃

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『GIANT KILLING』 原案・取材協力:綱本将也 漫画:ツジトモ

カタールの地でサッカー日本代表が歴史を変えた。

グループリーグでW杯優勝経験のあるドイツ、スペインと同組に入った日本。突破は不可能に思われたが、サムライブルーは世界中の予想を覆す快進撃を披露。「死の組」を首位で突破してみせた。

この大番狂わせに、メディアでは連日のように“ジャイアントキリング”という言葉が踊るが、この単語を日本中に広めたサッカー漫画をご存知だろうか。「サッカーを面白くするのは監督だ」というキャッチコピーを掲げ、2007年より漫画誌『モーニング』で連載を続ける人気漫画『GIANT KILLING(ジャイアントキリング)』だ。単行本は61巻まで出ており、累計発行部数は1500万部を超えている。

主人公は日本のサッカー1部リーグに所属する『イースト・トーキョー・ユナイテッド』の監督を務める35歳の達海猛。「サッカーは騙し合いのスポーツ」という信念を持っており、相手はもちろん、時には味方をも欺く奇策を武器に、数々の“ジャイアントキリング”を巻き起こす。サッカー漫画は数多く存在するものの、監督にスポットを当てた作品というのは画期的で、「達海マジック」は多くの読者を魅了し続けている。

大逆転の裏にある監督の名采配

『GIANT KILLING』第1巻より。読者の予想の上をいく達海の奇策が、見どころのひとつ

グループステージのドイツ戦とスペイン戦は、どちらも先制点を奪われてからの逆転劇だった。日本代表の森保一監督(54)はフォーメーションやメンバーを大胆に代え、勝利をつかんできた。ドイツ戦ではハーフタイムに従来の4バックから3バックへ移行し、次々に攻撃的な選手を投入。スペイン戦では、前半は5バックで守備を固め、自分たちのリズムを作ってから反撃。後半に続々と攻撃的なポジションの選手を入れ、大金星を挙げた。

「W杯の歴史上最大の番狂わせ」 と言われたアルゼンチン対サウジアラビアも、監督の名采配が光った試合だった。勝利したサウジアラビアは、大会直前の9月にフォーメーションを4―2―3―1から4―1―4―1に変更。前線から積極的にプレスをかける戦術でアルゼンチンを撃破した。

『GIANT KILLING』第1巻より。采配を巡り、選手とぶつかり合うこともある。番狂わせの美しい部分だけを描いていないため、リアリティが高い

こういった大金星は、監督の判断が大きく影響する。『GIANT KILLING』では、達海の目線を通して大胆な作戦に踏み切るまでの監督の苦悩や苦労、決断にかかる重圧などを知ることができる。また選手の感情もリアリティに溢れている。監督の決断により交代させられる選手たちの不満などが生々しく描かれており、それが物語を嘘くさくないものへ昇華しているのだ。この作品を読めば、日本代表の快進撃の舞台裏をさらに細かく読み解くことができる。

日本代表は、12月6日0時に決勝トーナメント初戦を迎える。相手は前回大会準優勝のクロアチア代表だ。勢いそのままに、新たなジャイアントキリングに期待したい。

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