<a href="#" data-ident_hash="15b10315"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/WF1216_P054.jpg" alt=""></a>
梅毒の感染者数が全国で１万人を超えた。昨年の感染者数７９７８人を９月の時点で上回り、秋までに１万人を突破。過去最悪のペースで感染が拡大している。「外国人観光客が撒き散らしてる」という報道もあったが、真相はどうなのか。
日々、性病のリスクと最前線で闘っているデリヘル嬢とソープ嬢４人がホンネをぶっちゃけた。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<h2>性病検査は「女の子次第」</h2>
さくら「デリヘルで働き始めて５年目です。借金があったのと、離婚して身体を持て余している感じがあったので、興味本位でこの世界に飛び込みました」
かえで「私はＯＬをしながらセクキャバで働き始めて、その後、デリヘルに転職して３年ちょっとになります」
すみれ「看護師の仕事をしながら、デリヘルをやったりやめたり……トータルで10年くらいこの業界にいますね」
ゆり「私はソープで働いています」
さくら「新型コロナウイルスの影響で、客足自体は減っています。サラリーマンの方々は出張や飲み会が激減して、夜遊びしづらくなっていますからね」
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
かえで「そうは言っても、売れている子は変わらず売れている。コロナ関係なく、指名が入っているという印象です」
ゆり「緊急事態宣言が出されるとソープは営業できなくなる。ソープで遊べなくなったお客さんがデリヘルに流れたと聞きましたけど、実際はどうでした？」
さくら「デリヘルは営業していましたからね。ただ、数自体はそこまでじゃなかった。デリ嬢もコロナは怖いから、出勤する子自体が少なかったし。なのに、梅毒が激増しているのはなぜだろう。性病検査ってどうしてます？」
すみれ「店舗型の風俗だと月１回の性感染症検査があって、検査結果をお店に提出しなきゃいけないというルールがあります。月末までに検査結果を提出しないと翌月のシフトを入れない、厳しい店もあります」
ゆり「まさにウチのお店がそうでした。期日までに検査結果をお店に提出しないと出勤停止です。ただ、店によっては提出義務がないところもありますね」
すみれ「デリヘルだと、そのへんが野放しだったりします……」
さくら「検査するかどうか、女の子次第って感じはありますね」
すみれ＆かえで（深く頷く）
さくら「不安なので、私は毎月検査して、結果をブログにアップしています。お客さんに安心してもらうためです。性器の中に綿棒みたいなものを入れて細胞を採取する性器の検査と、うがいした液体を調べる咽頭検査。梅毒は血液検査をします」
すみれ＆かえで「私たちも毎月、検査しています」
さくら「せめて風俗嬢の側だけでも、経営者は検査を徹底させてほしいですね。お客さんに『性病、持っていませんよね？』なんて聞けないし……」
ゆり「性病検査のときに来るお医者さんが『性病が増えています。とくに梅毒がひどい』と言っていました。同業からもチラホラ、出ているみたいです」
さくら「私、人生初の性病は風俗での仕事がキッカケでした」
すみれ「私も！」
さくら「クラミジアだったんですけど、自覚症状はなくて、毎月の検査で感染がわかりました。ショックでしたね」
すみれ「彼氏が淋病になったんですけど、私としかしてなかったので『お前が感染源だろ！』ってなって。感染のショックより、風俗で働いていることがバレたことのほうが大変でした（笑）」
ゆり「クラミジアと淋病は多いよね」
すみれ「喉がイガイガするなと感じて調べてみたら咽頭淋病だったことがある。即、点滴でした」
かえで「私はトリコモナスに感染したことがあります。膣が熱を持ち、強いかゆみが出て、黄緑色のオリモノがあるんですけど、とにかく匂いがキツくて……。コンジローマも経験あります。無数のイボイボができるビジュアルの気持ち悪さに『病みませんか？』と聞かれるんですけど、あのイボイボを手術で切るのが痛すぎて、そっちのほうが病みそうになりましたよ……」
<h2>潜伏期間中の接客</h2>
ゆり「性病になったら、風俗のお仕事は休みます？」
さくら＆かえで＆すみれ「休みますね」
ゆり「性病と診断されたとして、潜伏期間の間に接客したお客さんに感染させている可能性がありますよね。その場合は連絡したりします？」
かえで「しないですね〜」
<div class="expapp-no-provided-scope expapp-no-provided-scope-start"></div>
すみれ「お客さんもそういうリスクはある程度、承知の上で遊びに来ていると思うから……。私は自衛のために、粘膜の接触があるサービスをやめました。素股はＯＫだけどマンズリはＮＧにした。そうしたら、感染は激減しましたよ」
かえで「素股のときって、ゴムはつけています？」
すみれ「素股するときに『ゴムつけてください』と言うと、挿(い)れていいんだと勘違いするお客さんがいるから要注意！フェラも基本、ゴムをつけないでやるから危ないですよね」
かえで「口の粘膜から感染しますよね。咽頭クラミジアは本当に多い」
さくら「咽頭クラミジア、経験あります。症状はほとんどなく、風俗のお仕事ができないということ以外、生活に支障はなかったですけどね」
<div class="expapp-no-provided-scope expapp-no-provided-scope-end"></div>
ゆり「風俗で爆発的に梅毒の感染が広がっているという実感はあります？」
かえで「友達のデリヘル嬢は、梅毒に罹ってやめちゃいました……」
さくら「梅毒にも罹ったことがあります。フトモモに発疹があり、皮膚科に行ったのですが、最初は『ジベル薔薇色粃糠疹(ばらいろひこうしん)』と診断されました。通常、梅毒は手のひらに発疹があるそうで、違うと判断されちゃったんです。塗り薬を貰って帰宅したんですけど、２週間経ってもいっこうに症状が治まらず、かかりつけの病院の婦人科に行ったら、梅毒と診断されました。抗生物質を飲んだら治ったんですけど、診断されるまではお客さんを取っていたから心配で……誰からも『梅毒になった』という連絡はなかったので、うつしてはいないと思うんですけど」
<div data-friday-nextpage-lead="外国人観光客も感染源？"></div>
<h2>外国人パーティへ「出稼ぎ」</h2>
ゆり「外国人観光客が梅毒を撒き散らしている、という説があります。そのあたりはどうですか？」
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
すみれ＆かえで「外国人のお客さんはお断りしています！やっぱり日本語ができないと、細かいNG事項を理解してもらうのも難しいし」
さくら「私も外国人のお客さんはいません。どの人かはわかりませんけど、状況から見て、梅毒は日本人のお客さんから貰っています」
ゆり「ソープも外国人のお客さんＮＧの店がほとんどですけど、一部でＯＫの店がありますね。あと、聞くのは&#8221;出稼ぎ&#8221;している子ですね。たとえば、外国人の富裕層が開くパーティに出張して、そこでプレイするわけです。私が聞いたかぎりでは、中国人が人気でしたね。『プレイは淡白だし、サービス時間が残っていても帰らせてくれるからラク』なんだそうです」
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
かえで「私にトリコモナスをうつした人は当時、援助交際にハマっていました。検査もせず感染に気付かない素人が性病を撒き散らしているのでは？」
すみれ「風俗嬢はお店から検査しろと命じられますし、自分も不安だから検査する。パパ活とか出会い系の女の子のほうが危ないですよね。無自覚だから」
さくら「デリヘルのお客さんは予約するときに携帯電話の番号をお店側に通知するわけだから、無茶はできないですよね。常連のお客さんは『お姉さんたちはプロだから安心して遊べる』と言っていました。業界内で梅毒が急激に増えているという話は聞かないので、やはりパパ活をやっている学生とか、性病の知識がない層に増えているのだと思います」
すみれ「あとはルールを守っていないお店ですね。デリヘルの面接に行くと、平気で経営者に『ウチは裏オプションがあって本番アリだけど大丈夫？　それができないと指名は取れないよ』と言われることがある。『もし警察の手入れがあったら、お店はフォローしてくれるんですか』と聞いたら『そこはノータッチで』と。性病検査を義務化してないお店もあるし、梅毒を蔓延させているのは、ルールを破って稼いでいる人たちだよね」
ゆり「自衛するしかないですね……」
さくら「うがいは欠かさないし、乳酸入りのインクリアジェルという膣洗浄剤を寝る前に注入しています。あと、抗生物質を個人輸入して月に１回飲んでいます。ウイルスには効果ないってわかっているんですけど、気持ちが落ち着くので……」
すみれ「私もインクリアジェル、使っています！　あと、普段から免疫力を落とさないようにＲ-１ヨーグルトを飲んでいます。繰り返しになりますけど、粘膜接触を避けることも心がけています。プレイ中は絶対に唾液を飲まないようにしていますし、お客さんのアソコも納得いくまで除菌しています」
かえで「経験則として、膣カンジダになると他の病気をもらいやすくなるので免疫力を上げる努力をしています。ちょっとでもプレイ後に違和感があったら、インクリアジェルを入れています」
実は風俗店が最も安全――これが日本の置かれた偽らざる現実のようだ。
<figure id="attachment_278577" aria-describedby="caption-attachment-278577" style="width: 2259px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2f884035"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/dbdcba29417277150d04ee39bf3bdd9e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278577" class="wp-caption-text">デリヘル嬢のすみれさん。これまでの性病歴は咽頭クラミジア、咽頭淋病、膣クラミジアなど</figcaption></figure>
<figure id="attachment_278581" aria-describedby="caption-attachment-278581" style="width: 1735px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7c3b633d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/cf76843918681d7bcbfdad122db9f0d1-1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278581" class="wp-caption-text">ソープでの勤務経験もあるデリヘル嬢・さくらさん。梅毒の他、トリコモナス４回、膣クラミジアは３回も罹患</figcaption></figure>
<figure id="attachment_278576" aria-describedby="caption-attachment-278576" style="width: 2535px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e1510e8c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/6cb1e92940684300c7a50647c76488d2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278576" class="wp-caption-text">かえでさんはデリヘルの仕事でヘルペス、カンジダ、コンジローマ、トリコモナスに感染</figcaption></figure>
<figure id="attachment_278574" aria-describedby="caption-attachment-278574" style="width: 1733px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="93f00462"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/330de41926c33c62cd9a9ed73b7f2eb6.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278574" class="wp-caption-text">ソープ嬢のゆりさん。「月２回の性病検査だけで、ナマ本番をＯＫにしている同業者もいます」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_278579" aria-describedby="caption-attachment-278579" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0e9b8b39"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/728e1b12c5e6ef52961f2399c03ec2ae.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278579" class="wp-caption-text">10月11日から入国者数の上限と訪日ビザが撤廃され、円安の影響もあって成田空港には外国人観光客が殺到した</figcaption></figure>
<figure id="attachment_278575" aria-describedby="caption-attachment-278575" style="width: 1669px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3f9651da"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/da7fb3ae580c537621cd4d89010c4736.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278575" class="wp-caption-text">梅毒は血液検査によって診断される。保健所によっては匿名・無料で検査可※写真はイメージ</figcaption></figure>
『FRIDAY』2022年12月16日号より

吉澤恵理

時事通信社　アフロ

梅毒の感染が過去最悪のペースで拡大している。風俗嬢たちの座談会で明らかになったのは、性病罹患歴の多さ…常に性病と隣り合わせの状況だった。感染を拡大させているのは一体どの層なのか――？

外国人観光客が撒き散らしている…？風俗嬢座談会「性病・戦慄の現場」過去最悪のペースで梅毒が大流行

あなたへのオススメ

関連記事