大学教授、国連職員、セラピスト…弁護士・菊間千乃だけじゃない 華麗な転身を遂げた女子アナたち
〈26歳なんて仕事を覚えたばかりですから、将来を不安に思うひまや仕事の意味を考える時間なんてありませんでした。でも、予期しない形で仕事ができない状態に陥ったことが、仕事に対する考え方が変わるきっかけになったんです〉(働く女のワーク&ライブマガジンWoman type2012/4/2より)
弁護士・菊間千乃氏(50)は、自身が弁護士を目指したきっかけをこのように語っていた。菊間氏は1995年にアナウンサー職でフジテレビに入社。バラエティー、情報番組で人気を博した。1998年、朝の情報番組の生放送中にビルから転落し重傷を負うが、翌年に復帰。2007年12月にフジテレビを退社してから2度目の挑戦で10年に司法試験に合格し、以来、弁護士として活動している。今年1月には、勤務先である松尾総合法律事務所で代表パートナー弁護士に就任し、話題になった。今年4月からは『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の火曜日コメンテーターを務め、『カタールW杯』に関する人権問題についてもコメントしている。
人気女子アナから華麗な転身を遂げた女性は、菊間氏を筆頭にたくさんいるが、そんな彼女たちの現在の活躍を紹介したい。
青山愛(34)国連難民高等弁務官(UNHCR)

元テレビ朝日アナウンサー・青山愛氏は、『マツコ&有吉の怒り新党』などのバラエティ番組で人気を博した。2017年6月に退社し、2020年2月から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の渉外担当官を務め、今年の4月には、UNHCRウクライナ緊急対応チームメンバーとしてメッセージを発信した。
前田有紀(41)フラワーアーティスト

元テレビ朝日アナウンサー・前田有紀氏は、入社6日後にサッカー情報番組『やべっちFC』の進行MCに抜擢され、以後、後輩の竹内由恵元アナ(41)と人気を二分する局の顔に。2013年3月にロンドン留学のためテレ朝を退社。イギリスでガーデナーの修行をし、帰国後、フラワーアーティストとして活動。
大橋マキ(46)アロマセラピスト

元フジテレビアナウンサーの大橋マキ氏は、入社2年目の2000年4月に『プロ野球ニュース』キャスターに抜擢され、絶大な人気を博すも、2001年3月に留学を理由に退社。アナウンサーとしてはわずか3年ほどしか活躍していないが、鮮烈な印象を残した。帰国後はアロマセラピストとして活動を始めるが、当時としてはかなり先駆的だった。
八塩圭子(53)東洋学園大学教授

元テレビ東京アナウンサーの八塩圭子氏。『出没!アド街ック天国』で司会で宣伝部長の愛川欽也さんの初代秘書として人気を博した。2003年退社後は経営学を学び、関西学院大学商学部准教授、学習院大学経営学部経営学科の特別客員教授を歴任し、2016年より同大学に就任した。
頼近美津子氏 タレント化した女子アナのパイオニア

NHKアナウンサーだった故頼近美津子さんは、1981年にフジテレビに転身。その際、高額年俸で移籍したことから、「女子アナブーム」が起こるきっかけとなった。その後、フジサンケイグループ創業家の御曹司と結婚し、フジテレビを退社。1993年、再びNHKに復帰した。





写真:鬼怒川毅(1,5枚目)中村和彦(2,9枚目)原一平、小谷野文美、李相允、菅原健、小檜山毅彦